仕事をするなら「働きやすい職場」で活躍したいという方が大半だと思います。
業務内容や労働条件も大切ですが、やはり大きな割合を占めるのは「人間関係」ではないでしょうか
そこで今回は部下と上司の関係にスポットを当て、どのような人が「部下に好かれる上司」になるのか4つの特徴をまとめてみました。
目次
特徴1:どんな相談にも真剣に応じてくれる
部下から見て一番頼りにできないのが「相談に乗ってくれない上司」です。
仕事を教える余裕がないときやスケジュールが詰まっているときには、「いちいち相談しないで自分で考えて欲しい」と感じると思います。
でも忙しいからと部下の話を良く聞かずに突っぱねてしまうと、信頼が無くなってしまうだけでなく、大きな商談のチャンスを逃しかねません。
相談に来るということは、部下一人で答えを出す自信がないということ。
どんな些細な相談でも嫌な顔をせず、真剣に応じてみてください。
また、アドバイスの仕方にも注意が必要です。
聞かれた内容に答えるだけでは部下は成長しません。
「どこを疑問に思ったのか」「どう対応するのが正解なのか」「どのようにすれば効率的なのか」といった事柄を順序立てて説明し、自分で考えさせるヒントを与えてみてください。
言ったことだけをやらせるのと、自発的に考えさせて行動させるのでは大きな違いがあります。
そして経過を見ながら、「あの件どうなった?」と声をかけてみましょう。
気にかけて貰えるのは部下にとって嬉しいことですし、次も困ったことがあれば相談したいという信頼に繋がります。
特徴2:注意の仕方が上手い
たくさんの人が関わりながら仕事をしている以上、どんなに注意していてもミスやトラブルは起こってしまいます。
その際の対応処理を行うのも上司の仕事の一つです。
「ただでさえ忙しいのに余計な仕事を増やすなんて…」と感情が高ぶってしまうのもわかりますが、怒鳴り散らすだけでは部下の自信を無くさせるだけです。
さらに悪化すれば、上司の機嫌を取らなきゃ、怒られないようにしなきゃと、縮こまった仕事しかできなくなってしまいます。
まずは問題解決が最優先。
その処理が終わった後に部下と話をする時間を設け、「どこが問題だったのか」を指摘しましょう。
そして今後、同じミスを繰り返さないためのアドバイスを行います。
ミスに対して叱りっぱなしにしないことが、頼りになる上司の特徴なのです。
またミスをした後は、自信喪失やモチベーション低下が起きがち。
「次こそは頼むぞ」という期待を見せ、部下の気持ちを前向きにしてあげることも大切です。
特徴3:長所を見つけて伸ばしてくれる
欠点を見つけて批判するのは簡単ですが、長所を見つけて素直に褒めることは意外と難しいもの。
だからこそ、「良い点を見つけて能力を伸ばしてくれる上司」には、大きな信頼を寄せやすいのです。
しかし、部下の長所をどうやって見つけたら良いか分からないという方がいらっしゃるかもしれません。
ここではちょっとしたポイントをお教えします。
ありのままの相手を受け入れる
まずは「過去にこんなことをした」「あんな噂がある」といったネガティブなイメージを払拭しましょう。
実際に話をしたら印象が変わっていたというのは良くあること。
今の部下の人柄を評価できるようにしましょう。
積極的に関わる
好かれる上司は、部下の立場を考えられる人です。
部下から上司に声をかけるのは、なかなか勇気がいるもの。
上司の方から積極的に話しかけ、コミュニケーションを取るのが効果的です。
長所と短所は表裏一体
一見ネガティブなことでも、見方を変えればポジティブになるということがあります。
例えば「考えをまとめる前に行動してしまうせっかちな人」は、「すぐに行動ができるフットワークが軽い人」と言い換えることができます。
短所と感じ苦手意識を高めるか、長所と捉え特性を活かせる仕事を任せるかは上司次第です。
特徴4:自分のミスを認められる
どんなに能力が高くても、一切間違いを起さないという人はいません。
自分に否があるときに「素直にミスを認められること」が、部下から尊敬される上司の条件なのです。
具体的な例を交えながら見ていきましょう。
部下に好かれる上司は、自分が間違った指示を出してしまったときにすぐに謝ることができます。
結果、そのミスに対して迅速に行動を起せるため、軌道修正に必要な時間が短く、無駄な経費を使わずに済みます。
反対に自らのミスを認められない上司は、失敗を正当化しようと余計な対策を講じるため、作業やプロジェクトが一切進まなくなります。
その結果、予期していなかったところで時間や経費を使用してしまい、最悪、計画を中止せざるを得なくなるということも考えられます。
立場が偉くなるほど、目下の人に頭を下げるのが難しくなるということもあるでしょう。
でも結果を見れば、どちらが良いかは一目瞭然。
上司の一言が、作業やプロジェクトの鍵を握っているということを忘れないでください。
まとめ
今回は「部下に好かれる上司」になるためのポイントをご紹介しました。
一番お伝えしたかったのは、上司の意識一つで「会社の雰囲気」や「チームの方向性が決まる」ということ。
安定した結果を残せる部下を育てあげるためにも、関係の構築に力を入れていただきたいと思います。
また、互いの意見を尊重しながら信頼関係を築いて行ければ、生産性の高いチームを作ることができます。
将来的に部下が成長し、立場や環境が変わったとしても、良好な関係を続けて行くことができるでしょう。