マッキンゼーのエリートが大切にしている39の仕事の習慣Photo:PIXTA

元マッキンゼーで、現在は経営者へのエグゼクティブコーチング、人材戦略コンサルティングを行う大嶋祥誉の新刊書『マッキンゼーのエリートが大切にしている39の仕事の習慣』からの抜粋で、今日から即役に立つ、働き方の基本について紹介する。今回は、日ごろダメな会議にうんざりしている多くのビジネスパーソンにぜひ意識していただきたい、会議を有意義に変えるためのヒントについて。

会議の「目的」と
「ゴールイメージ」を明確にする

 会議に、どんな印象を持っているでしょうか?

 始まる時間が決まっているのに、どうかすると終わる時間は明確には決まっていない。
 時間ばかりかかってその後の予定が立てづらい。
 忙しいのに時間を侵食する。
 何かを決める場のようでいて、じつは何も決まらない。
 メールで回せば済むような報告事項ばかり。

 本当はこんな会議、わざわざ定期的にやらなくてもいいのではないか? こんな印象をお持ちの方も多いと思います。

 もっとも、そこまで不満が「てんこ盛り」になってしまっていたら、むしろもっと大きな問題になっているでしょう。

 ただ、一般的にはそのうちひとつか2つくらい不満な点があっても、「会議なんてそんなものでしょ」とか、「会議っていうのは毎週やるものだ」などということが常識になってしまい、急にはやめられずに、何となくそのまま会議を続けてしまっているケースも多くあります。

 そして、気づくと形式的な会議、特にバリューを生まないミーティングを重ねることが「仕事」のように感じられてしまうほど、感覚が麻痺してしまうのです。