座りっぱなしはからだに毒… コロナ禍で人気の「ウォーキングミーティング」とは

ウォーキングミーティング

Westend61/Getty Images

  • コロナ禍で、ウォーキングミーティング(歩きながら会議をする)が人気のトレンドになっている。
  • ウォーキングは、"1日中座りっぱなし"でいることの影響を打ち消すことができる最良の活動の1つだ。
  • ウォーキングミーティングを実践している労働者は、より運動をしていることが研究で分かった。

会社員は会議にうんざりしている。パソコン作業に疲弊し、"Zoom疲れ"が増加している。

新型コロナウイルスのパンデミックで、会議の数は急増した。マイクロソフトの分析によると、2021年2月には会社員が会議に費やした時間は、前の年の同じ時期に比べて2.5倍に増えたという。

会議は減らせないけれど、環境を変えたいなら、ウォーキングミーティングは良い解決策になるかもしれない。加えて、ウォーキングは、"1日中座りっぱなし"でいることの影響を打ち消すことができる最良の活動の1つだと研究は示している。

マイアミ大学が実施し、医学誌『Preventing Chronic Disease』に掲載された2016年の研究では、週に1度の定例会議をウォーキングミーティングに置き換えたことで、1週間の負荷の高い身体的な活動量が10分増えたことが分かった。これは、ウォーキングミーティングが働く人々の健康に良い影響を与えていたことを示唆している。

この小規模な予備研究は、大学の事務職17人を対象に行われたものだ。どのくらいの速さで動いているかを追跡するため、被験者には加速度計が支給された。

実験1週目、被験者は普段通り1週間を過ごすように言われた。実験2週目、被験者は他の被験者たちと週に1度、30分間のウォーキングミーティングを行うよう言われた。

研究者が気付いたその他のメリット

  • 被験者の中には、会議そのものにより集中できたという人もいた。手元のパソコンで他のタスクに取り組むことができないからだ。
  • ウォーキングミーティングでは議題が順調に進み、会議が効率的に行われた。
  • 被験者の中には、忙しい1日の中でストレスを解消する方法としてウォーキングミーティングを使っていた人もいた。
  • ウォーキングミーティングはルーティンに取り入れるのが簡単なので、より大きなグループでも取り入れるのはさほど難しくないだろう。

研究は比較的小規模なものだったが、研究者らはこれを拡大する方法をいくつか挙げている。将来の研究では、1週間あたりのウォーキングミーティングの回数を増やし、被験者の数も増やしてその効果を見ることを推奨している。

[原文:Sitting at work is horrible for you, but there’s a simple way to counteract it

(翻訳、編集:山口佳美)

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