リーディングマークは9月21日、「2024年卒 夏期 就職人気企業ランキング(5-6月)」を発表。調査は5月15日~6月27日、2024年卒予定の旧帝大、早大など12大学の大学(院)生1,408名(男性68.9%、女性31.1%)を対象に、同社主催の合同説明会およびWEB上で行われた。

  • 「2024年卒 夏期 就職人気企業ランキング」TOP50

    「2024年卒 夏期 就職人気企業ランキング」TOP50

調査対象は、2024年卒予定の、東京大学、一橋大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学の大学生および大学院生で、同社がリストアップした約400社より、学生1人につき第一志望企業群(5 社)を選定してもらった。

その結果、「2024年卒 夏期 就職人気企業ランキング」のトップ3は、昨年同様、1位「三菱商事」、2位「伊藤忠商事」、3位「野村総合研究所」という結果に。以下、4位「三井物産」、5位「アクセンチュア」、6位「博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ」、7位「PwCコンサルティング」、8位「P&Gジャパン」、9位「ソニーグループ」、10位「サントリーホールディングス」がトップ10にランクインした。

  • 「2024年卒 夏期 就職人気企業ランキング」TOP51-100

    「2024年卒 夏期 就職人気企業ランキング」TOP51-100

23卒に引き続き、24卒も夏期段階から総合商社の人気が好調。デジタル化の中での社会的注目や勤務地/待遇等での制度面での柔軟性の高さなどを背景に、「PwCコンサルティング」(13位→7位)、「Google」(46位→32位)、「ヤフー」(150位→83位)、「NTT東日本」(150位→88位)など、IT/通信/コンサル業界の人気に拍車がかかる結果に。

一方で、コロナ禍などの影響が継続してか、食品/消費財/不動産業界の人気は低下傾向がみられ、「PwCコンサルティング」(13位→7位)、「Google」(46位→32位)、「ヤフー」(150位→83位)、「NTT東日本」(150位→88位)など、多くの企業でランクダウン。

また、不動産業界は一部企業を除き人気の低下傾向がみられ、「三菱地所」(4位→15位)、「三井不動産」(7位→20位)、「森ビル」(26位→74位)、「NTT都市開発」(38位→56位)、「東急不動産」(39位→74位)、「野村不動産」(44位→88位)などが順位を落とした一方で、「東京建物」(136位→88位)、「三井不動産レジデンシャル」(354位→176位)などは順位を上げた。

  • 職種スキルを重視するキャリア観の傾向

    職種スキルを重視するキャリア観の傾向

次に、キャリアにおいて重視する項目についての調査を実施。キャリアゴール9個の中から重要視している特徴を3つまで選んでもらったところ、1位「ワークライフバランス」(48.7%)、2位「スペシャリスト」(47.7%)、3位「安定の実現」(35.0%)という結果に。

特に、「スペシャリスト」は昨年41.7%から6ポイント増えており、ジョブ型雇用への転換が進む社会的趨勢の下、終身雇用ではなく転職が当たり前という考え方が学生の間にも浸透しつつある中で、転職の前提となる職種スキルを重視したい姿勢が現れている可能性がうかがえた。