来春新卒者の秋田県内就職希望アップ コロナ禍で大都市敬遠か

 秋田県内の高校や大学などの来春新卒者の県内就職希望が、10月時点の昨年同期比で高校生3・0ポイント、大学生などは4・6ポイント増えたことが2日、秋田労働局のまとめでわかった。

 高校生の卒業予定者は計1827人で、うち県内就職希望者は1350人と73・9%(昨年同期70・9%)を占めた。過去10年では最も少なかった平成26年春の63・3%より10ポイント以上増加している。

 大学や高専などの卒業予定者は計2774人で、うち県内就職希望者は985人と46・7%(同42・1%)に上り、平成23年春以降の長期低落傾向から大きく上昇に転じた。

 秋田労働局は「県内にも希望に沿う企業が増えたことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大が著しい県外の大都市圏を敬遠し、地方・ふるさと志向が高まっていることもあるのではないか」とみている。

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