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社長など経営者が直面する組織の「修羅場」は、普通の管理職にとっても学びの宝庫です。著書『経営中毒』(PHP研究所)の中で、自身が直面してきた経営課題や1000人以上の経営者にコンサルティングしてきた経験を赤裸々に語った「エッグフォワード」(東京都港区)社長の徳谷智史さんに、NIKKEIリスキリング読者にも参考になる「経営者の視点」について聞きました。4回にわたってお届けします。1回目は『経営者の視点を持つことがマネジャークラスのリスキリングに最適な理由』です。

組織をめぐるヒリヒリする状況

今回出版した本は、私がこれまでのキャリアで向き合ってきた1,000人以上の経営者の「ホンネ」をまとめた一冊とも言えます。

「カネ」「人」「組織」「モノ(プロダクトやサービス)」……世の経営者の皆さんは数えきれないほどの悩みを抱えながら日々闘っています。それぞれの課題がいかに解決しがたく、また時として顔を覆いたくなるような修羅場をも巻き起こすものなのか。そして、リーダーとしてどう向き合い、解決に向けて動けばいいのか。それを、「え、ここまで書いていいんですか……?」とまわりの人から言われるほど赤裸々に、とことんホンネに忠実に書きました。

仮にご自身が会社の社長でもなければ、これから会社を立ち上げようとも思っていないとしても、「経営者の視点」を持っておくことは、組織の中で仕事を続けていく上でもとても大切です。

組織の中で日々仕事をしていると、例えば、こんな事態に遭遇しているマネージャークラスの方は結構いらっしゃると思います。

職場の雰囲気が悪くなり、メンバー同士が衝突しチームが分裂した。組織目標が未達で、愛想をつかしたメンバーが退職したいと切り出してきた。業績が悪化して赤字の状態が続き、役員から事業の撤退を言い渡された。メンバーの横領がバレて、上司である自分が経理に呼び出された......。

そんなヒリヒリするような状況は会社の組織のマネジャークラスでも直面する可能性があります。たとえ起業や経営を志さなくても、チームをマネジメントしていくうえでも、「経営者の視点」を持つことは欠かせませんし、その視点を持っていることは大きな助けとなるはずです。

というわけで、今回は4回にわたって拙著『経営中毒』からマネージャークラスの方が、「自分ゴト」として学べるトピックをいくつか紹介していきます。たとえ、社長業のイメージが湧かなくても、「万一、同じ状況に置かれたら、自分ならどうするか」とご自身に置き換えていただければ、困難を打開するヒントを一つならず二つ、三つとつかんでいただけるきっかけになると思います。

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