圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化がすごい」と話題の『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』著者・森武司氏は、2005年の創業以来、18年連続増収増益を達成し、年商146億円となった。ここまで会社を成長させてきた秘密は何か? 本書からより深い学びを得ようと、インタビュー企画を実施。今回インタビューするのは、FIDIA役員の橋本雄一氏。橋本氏はCRO(チーフ・リレーションシップ・オフィサー)というFIDIA独自の役職で、事業拡大に大きく貢献した。今回は本書に登場した橋本氏に「会社に身を捧げたいと思わせる社長の魅力・ベスト3」を語ってもらおう。

「会社に身を捧げたい」と思わせる社長の魅力・ベスト3Photo: Adobe Stock

会社は社長で99%決まる

――橋本さんから見て、森社長の面白いところ、すごいところってどこですか?

橋本雄一(以下、橋本):3つあります。
1つは「人間性がいい」ところです。
会社は社長で99%決まると思います。
この社長だったら、少し心配することがあってもついていこうと思えるかどうかが大事ですよね。

上司・部下の関係でも、社長と社員、社長とアルバイトの関係でも、常に変わらず、フェアであるかどうかは重要です。
この人は社員を裏切らないし、社員に対して「リスペクト」を持っているかどうか。

森社長の場合、アルバイトの人たちのためにドアを開けてずっと待っていたりするところがある。
ちょっとしたことですが、それを見たアルバイトの人たちは感動するんです。

人間性が垣間見えるので、ちょっとしたことのほうが人に与えるインパクトは大きい。
これが共に生きるということだと思うんです。
このような森社長のエピソードはいろいろな人から出てくると思います。
社長の魅力は、人間性が一番だと思いますね。

ビジネスモデルをつくる天才一流シェフ

橋本:2つ目はビジネスモデルをつくるのが天才的なことです。
森社長のプレゼンは論理的なのに感情的にもワクワクする。
一流シェフのような絶妙なバランス感覚を森社長に感じています。

僕がCRO(チーフ・リレーションシップ・オフィサー)として人脈を広げ、様々な人や情報を森社長に持っていくと、社長はそれを素材に100%おいしい料理(ビジネスモデル)に変えてくれます。

世の中には、見た目だけおしゃれでおいしくない料理をつくるシェフもいますが、森社長はそれとは真逆。
たとえ見た目が悪くても、食べたらおいしいし、ワクワクするようなビジネスモデルをつくり上げるセンスは天才的だと思いますね。

合言葉は「天下をとる」

橋本:3つ目が、「一番を目指す姿勢」です。
実は、これが一番重要かもしれません。
本書にも「やるからには天下を取るんじゃ」とありますが、森社長は常に最上志向なんです。
とにかく上を目指すビジョナリーなところがある。
これ、ピンとこない人もいるかもしれませんが、本当に重要なんです。
僕自身がすごく上昇志向が強いので、上を目指す器がない人にはついていけないんです。

FIDIAになる前のこの会社の理念に、「この上ない最高の会社をつくる」という言葉があったのですが、僕はこれが大好きなんです。
この言葉を森社長から初めて聞いたとき、「なんて人なんだ」と思いました。

こんなにもビジョナリーでビジネスモデルをつくるのがうまくて、人を愛することができる器の大きい社長だからこそ、僕は「会社に身を捧げてもいい」と思えたんですね。