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テックタッチ代表の井無田仲氏

テックタッチ代表の井無田仲氏

営業支援・顧客管理のセールスフォース、SAPの各種統合基幹業務システム、人事労務管理のコンカー……。「デジタルトランスフォーメーション(DX)推進」の掛け声のもと多くの企業では、クラウド経由で各種の業務ソフトを提供するSaaS(サース)の導入が進んでいる。業務を効率化し、データを経営に生かすのが目的だが、「操作を覚えるのが大変」「機能を使いこなせない」「入力が面倒」などの理由でうまく活用できていないケースが少なくない。

そんな中、注目を集めているのが、DXツールの利活用・定着を支援するテックタッチ(東京・港)だ。特別な研修などなしに日常業務の中でDXツールを使いこなせる人材にリスキリングできるのがメリットで、トヨタ自動車や三菱商事など大企業を中心に導入が進む。「すべての人がITを使いこなせるフラットな世界を目指す」という同社の井無田仲代表に、起業の経緯やサービスの詳細を聞いた。

――新生銀行(当時)を経てドイツ証券に在籍していた頃、起業を考え始めたそうですね。

2011年の東日本大震災の衝撃的な津波映像・甚大な被害を出張先のロンドンで見て「人生は一度きり」と思い立ちました。今思えば金融以外に特にスキルもなく、考えが甘かったのですが、たまたま沖縄で雑貨屋をオープンする話が舞い込んだこともあり飛びつきました。でも途中で、自分の中に何がなんでも雑貨屋をやりたいというパッションがないことに気づいて、断念しました。

その頃、スマートフォンが普及しBtoCで大きな波が起きそうな予感があったのですが、自分にはデジタルのスキルがないし、何より事業を立ち上げた経験がない。それらを克服した上で起業しようと、ユナイテッドという会社に転職し、アプリ開発や開発のマネジメントにたずさわりました。

使い手・作り手双方の不満を実感

――そこからなぜテックタッチを起業したのですか?

システムのユーザー側と開発側の両方を経験したことが大きかったです。以前いたドイツ証券は、社内で使うシステムもグローバル仕様だったんですが、これが結構使いにくくて、私自身ユーザーとして不満を感じていました。ところが、ユナイテッドで自分がシステムの作り手側になった時、今度はユーザーのためによかれと思って作った機能やUI(ユーザーインターフェース)を、なかなか使ってもらえないという課題に直面したんです。

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