デジタル・デトックス難しい?寝る前スマホ操作「毎日」は7割
完了しました
仕事の
寝室などプライベートな空間にスマホやPCを持ち込まないようにしてストレスの低減を図る「デジタル・デトックス」は、職種によってはなかなか実現しづらいものですが、就寝前のスマホ・PC操作とストレスとの関係が注目されています。
同社は、2015年12月から企業に義務付けられた従業員へのストレスチェックの委託事業を展開しています。今回の調査は、22年度にストレスチェックサービスを利用した受検者のうち、「就寝前1時間以内にスマホやPC操作を行うことがありますか」という質問について回答が得られた5637人のデータを分析しました。
それによると、最も多かったのは「毎日行っている」の70.7%で、次いで「週4~6日」(12.8%)、「週1~3日」(12.1%)の順となり、「全くない」は4.4%にとどまりました。年代別でみると、若い世代ほど就寝前にスマホ・PCを操作する頻度が高く、「全くない」は50代以上に多い傾向がありました。
それぞれの頻度の回答群に、ストレスチェックで「高ストレス」と判定された人がどれくらいいるかを調べたところ、最も割合が高かったのが「毎日」と答えた人の17.0%で、「週1~3日」は16.3%、「全くない」は14.4%、「週4~6日」は11.7%でした。また、就寝前のスマホ・PC操作の頻度が高い群ほど、「首筋や肩がこる」「時間内に仕事が処理しきれない」「複数の人からお互いに矛盾したことを要求される」「不安だ」「怒りを感じる」といった回答をする人の割合が高い傾向がみられました。
同社ストレスチェック研究所のアナリスト、押切愛里さんは「私たちは当初、寝る前のスマホ・PC操作の頻度が高くなるほど、高ストレス者率も高くなると想定していましたが、必ずしもそうとは言えませんでした。ただ、心身の負担や職場での役割に葛藤を感じるなどの項目では関連性も高く、就寝前のスマホ・PC操作とストレスが関係していることがうかがえます」と話します。
いつでもどこでも使えて便利なアイテムであるスマホやPCですが、使い方によっては仕事とプライベートの区別がつきにくくなり、夜にブルーライトを浴びると睡眠の質に影響するといったことが心配されています。押切さんは「スマホやPCは、時間の区切りをつけて使うようにしたいものです。今回の分析では、就寝前に毎日操作されている方は週に1日からでも寝る前のデジタル・デトックスをすれば、ストレスを改善できる可能性が推測できました」と強調していました。
調査の詳細は こちら へ。