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大学生らを対象にした就職企業人気ランキングで、家具販売大手「ニトリ」(札幌市)が2年連続で全国1位に選ばれた。北海道内企業に限れば4年連続トップを維持している。安定した経営やニーズに合わせた勤務制度などが人気の背景にあるとみられる。
ランキングは就職情報会社「マイナビ」が9日に発表した。来春就職予定の大学生や大学院生を対象に昨年10月~今年3月、インターネットで調査。3万9225人から得た回答を集計した。
その結果、ニトリは全国文系総合部門で2位の「みずほフィナンシャルグループ」に2倍近い大差をつけた。理由(複数回答)では「安定している」(26・7%)、「業界上位」(18・3%)、「将来性がある」(16・3%)などを挙げる人が多かった。
ニトリホールディングスは昨年3月、総合職社員が転勤を伴わずに働ける新たな勤務制度を採用した。今年の春闘でも新卒の基本給を大卒で1万5000円引き上げ、月給を最大31万円とするなど社員の待遇改善に力を入れている。3月には国内外のグループ店舗数1000店を達成し、2032年には4000店舗に増やす目標を掲げている。同社広報部は「大変光栄。キャリア形成支援に力を入れている点が多くの学生に広がった」としている。
道内企業に限った総合ランキングでは、ドラッグストア大手のツルハグループが前年の24位から急上昇してトップテンに入った。コロナ禍で一時人気を落としていた航空関係も順位を上げている。