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会社説明会が事前予約制となり、会場前で確認を行う学生たち=1日午前、福岡市博多区のマリンメッセ福岡(撮影・帖地洸平)

 2022年春卒業の大学生採用に向けた会社説明会が1日、解禁された。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の時期と重なり、合同企業説明会が軒並み中止となったが、今年は感染防止対策やオンラインを活用して実施。コロナ禍の打撃を受け、運輸、旅行業界などの人気業種で新卒採用を抑制する動きもある中、就職活動が本格化する。

 福岡市博多区のマリンメッセ福岡では1日、就職情報会社リクルートキャリア(東京)主催の合同企業説明会がスタート。2日間で延べ245社がブースを設置。感染防止の観点から学生の入場を予約制とし、混雑回避の整理券を配布。密集しないよう、ブース周辺での立ち見も禁じた。

 久留米大の若狭優さん(22)は「会社や社員の雰囲気をじかに感じられる対面イベントはありがたい。できるだけ多くの業界・企業担当者の話を聞きたい」と張り切っていた。

 就職情報会社マイナビ(同)も同市中央区のペイペイドームで対面型とオンラインを併用して開催した。

 就活生の人気が高い運輸業や旅行業ではコロナ禍による業績悪化を受け、22年春卒の採用を抑える動きがある。JR九州は採用ゼロ、スターフライヤー北九州市)もパイロット候補者を除く採用を見送る。マイナビによると、同社就職情報サイトへの今年の掲載社数は、過去最高だった前年比9%減の約1万3千社。コロナ禍の影響を受けたホテル・旅行、アパレル、冠婚葬祭などが前年の5~6割程度に落ち込んでいる。

 企業側の採用抑制の動きを懸念してか、学生1人当たりのエントリー数は例年より多い傾向という。ただ、22年春卒の学生採用数を尋ねた同社調査(2134社が回答)では「前年並み」とした企業が7割弱に上った。マイナビ福岡支社の吉水豊支社長は「全業界で一様に採用が冷え込むような急激な変化は考えにくい」とみる。

 (吉田修平)