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オフィス勤務の義務化に象徴されるように、従業員の働く場所に関して、強硬な姿勢を示す企業が増えてきた。しかし、従業員が働く場所と時間を自律的に選択できるようになれば、従業員体験の向上につながると同時に、組織が必要とする秩序を確保できるようになると、筆者らは指摘する。本稿では、自律性と秩序を両立するための3つのステップを紹介する。


 グーグルアップルなどの大企業は、全社員に対して、毎週一定日数のオフィス出社を義務化し始めた。これに伴い、柔軟性と自律性をめぐる議論が続いている。

 自社の従業員がどこで働くべきかに関して、強硬な姿勢を示す組織が増えている。そして、従業員が自分の働き方を決める際、どこまで発言権を与えられるべきかという問題に、再び焦点が当てられている。自分がどこで、いつ仕事をするのか自分で決められるようにすべきなのか。あるいは、組織側がその決定を下すべきなのか。