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『テレワークのメリットとデメリット 2021年度版』について
2020年のアンケート結果と同様、今回のアンケートでも「通勤でのストレスがなくなった」という意見が最も多い結果となりました。
男女ともに前回から5%以上割合が増えており、満員電車で移動するストレスに加え、2021年は長引くコロナ禍によって感染不安を抱える方が増えたことからテレワークで通勤がなくなることへのメリットを感じる割合が増えた可能性がありそうです。
また、これらの調査結果から、2人に1人以上の割合でオフィスワーク時に「通勤によるストレス」を感じていたことが分かります。
次いで、「プライベート時間が充実した」、「人間関係のストレスがなくなった」と続き、こちらも2020年と同様の結果となりました。時間の有効活用や精神的なストレス軽減はテレワーク最大のメリットと言えそうです。なかでも、「プライベート時間が充実した」と回答した女性は前回から約7%増加しています。
その一方で「十分な収入が貰えている」、「副業がしやすくなった」と感じている方は2020年から変わらず1割前後にとどまっており、いまだ少数派のようです。
続いて、テレワークの『デメリット』に関する調査結果がこちらです。
■2021年以降も「オンオフの切り替え」「コミュニケーション」が課題に。
・2021年度
・2020年度
メリットと同様、2020年のアンケートに引き続き、「仕事とプライベートの区別ができない」という意見が最も多い結果となりました。前回と比較し、特に女性の割合が増えていることが分かります。経験値を積めばオンオフの切り替えがスムーズに!……とはいかない場合も多いようです。コーヒーを飲んだり、ストレッチをしたり、自分なりの切り替え方法を早いうちから見つけられるかがその後の生産性を大きく左右しそうです。
次いで多かったのが、「上司、同僚とのコミュニケーションが取りづらい、減った」という意見です。男性では前回から10%近く増えており、テレワークの普及が進む一方でコミュニケーション問題の解決は引き続き課題となっていることがうかがえます。
3番目に多かった回答は男女で異なり、男性が「社内の情報、ノウハウ共有の共有が難しい、少なくなった」、女性が「光熱費など自己負担額が増えてしまった」という結果となりました。
■総括
今回改めて『テレワークのメリットとデメリット』を調査した結果、割合の増減はあったものの、上位から下位にかけて大きな変動はありませんでした。このことから、年数の経過とともにメリットとデメリットの変化を感じている方は少なく、テレワークの経験値に関わらずメリットもデメリットも共通認識となっていることがうかがえます。
メリットはテレワークしている限り享受し続けたい一方で、デメリットは出来る限り早く解消したいところですが、テレワークが一般的になって1年以上が経ってもなお、オンオフの切り替えや、コミュニケーションの難しさに悩んでいる方が多くいることが浮き彫りとなりました。
今後、テレワークをより浸透させていくためには、デメリットとなり得るものとどう向き合い、対策していくかが重要となりそうです。解決方法は個人に委ねることも可能ですが、他者の成功事例を共有したり、ワークショップを企画してチームで解決策を導いたり、組織として取り組んでいくことができれば再現性も期待できます。
解決にあたっては、「オフィスワークの働き方」を再現しようとするのではなく、「テレワークにとって何が最適か」という発想が求められているのかもしれません。テレワークのデメリットに悩む企業、個人の方はオフィスワーク、テレワーク、ハイブリッドワークなど、働き方にあわせた視点で解決方法を模索してみてはいかがでしょうか。デメリット解消の成功事例が増えることで、より多くの人が多様な働き方を選択できる社会が実現することが望まれます。
テレリモ総研では、今後も継続して意識調査を行ってまいります。
※テレリモ総研サイト内でも調査結果を基にしたコラムを公開中です。https://teleremo.net/?p=398
調査概要
調査対象:全国20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1035名
調査方法:インターネット調査
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記事引用:PR TIMES「【テレワークのメリット・デメリット意識調査(最新版)】前回2020年度の意識調査から変化は?メリット1位は『○○のストレスがなくなった』」