〜Z世代の採用活動で今後強化したいのは「SNSを活用した情報発信」「動画配信」など〜
 
日本で唯一の総務専門誌『月刊総務』を発行する株式会社月刊総務(所在地:東京都千代田区、代表取締役:豊田健一)は、全国の総務人事担当者を対象に「Z世代のマネジメントについての調査」を実施し、70名から回答を得ました。
※Z世代:1990年代後半〜2010年代前半生まれのことを指します
 

【調査結果 概要】

  • 半数以上がZ世代のマネジメントは難しいと回答
  • Z世代の9割以上が「ワーク・ライフ・バランス重視」、8割以上が「フレキシブルな勤務体制を重視」
  • Z世代のスキルは約9割が「デジタルリテラシーが高い」「情報処理能力が高い」
  • Z世代の採用活動で今後強化したいのは「SNSを活用した情報発信」「動画配信」など
 

【調査結果 詳細】

  • 半数以上がZ世代のマネジメントは難しいと回答

Z世代社員のマネジメントに難しさを感じるか尋ねたところ、「とても感じる」と「やや感じる」が合わせて55.7%と、半数以上がZ世代社員のマネジメントに難しさを感じていることがわかりました(n=61/Z世代を採用している企業)。

<どんな難しさがあるか / 一部抜粋>
・モチベーションアップのために、どのようなアプローチが効果的なのかがわからない
・言われたことはとりあえずこなすが、それ以外はしないし、自分で考えない
・上の世代の現場の社員が価値観のシフトができていない
・自己評価が高く、正当な注意・指導も「パワハラで心療内科に行く」などと発言する
・我々の世代の考え方と異なり、ハラスメント扱いされることが多い

<Z世代のマネジメントで工夫していること / 一部抜粋>
・興味関心の高い分野を任せてみる
・成功体験を積ませること、失敗させないこと、一人ではなく社内に必ず味方がいると認識させること
・見て覚えろとは言わないようにする。理解するまで教えてから作業させる
・傾聴することを意識する。成功へ自ら導けるようなコーチングを実施する
・言われたことしかしないので、1から10どころか50くらいまで教える。
・評価や賃金などの人事制度、多様な働き方への変更(リモートワーク、ドレスコース緩和など)

 

  • Z世代の9割以上が「ワーク・ライフ・バランス重視」、8割以上が「フレキシブルな勤務体制を重視」

Z世代社員の価値観にどんな特徴を感じるか尋ねたところ、「ワーク・ライフ・バランス重視である」は「とてもあてはまる」と「ややあてはまる」が合わせて96.7%、「フレキシブルな勤務体制を重視する」は86.9%と、働き方の柔軟性を重視していることのわかる結果になりました(n=61/Z世代を採用している企業)。

 

  • Z世代のスキルは約9割が「デジタルリテラシーが高い」「情報処理能力が高い」

Z世代社員のスキルにどんな特徴を感じるか尋ねたところ、「デジタルリテラシーが高い」は「とてもあてはまる」と「ややあてはまる」が合わせて90.1%、「情報処理能力が高い」は86.9%という結果になりました(n=61/Z世代を採用している企業)。

<Z世代社員の価値観やスキルの傾向で感じること / 一部抜粋>
・転職に対するハードルが低い
・完璧な自分であることのこだわりが強いと感じる
・仕事に対するこだわりが少なく効率的で負荷のないことを好む傾向にある
・言われたことを言われたようにすることはできるが、自ら考えての作業や行動はできない人が多いように感じる
・社外の会社などとも積極的に交流をしていてたり、様々なコミュニティを持っている

<Z世代社員とジェネレーションギャップを感じること / 一部抜粋>
・上下関係の意識が低い
・時間内はまじめに仕事をするが、定時になれば仕事が残っていても相談なく帰る
・仕事とプライベートのメリハリが大きい
・業務指示に対して、簡単に”できません”と言えるもしくは、”やりたくない”という
・福利厚生に対する要求が強く、会社負担がないと参加しない

 

  • 約4割がZ世代の採用活動は難しいと回答

Z世代の採用活動に難しさを感じるか尋ねたところ、「とても感じる」と「やや感じる」が合わせて39.3%と、約4割が難しさを感じていることがわかりました(n=61/Z世代を採用している企業)。

 

  • Z世代の採用で今後強化したいのは「SNSを活用した情報発信」「動画配信」など

Z世代の採用活用で工夫していることを尋ねたところ、「Webサイトの充実」が45.9%で最も多く、「選考のスピード感を上げる」が41.0%、「選考後のフィードバック」が39.3%と続きました。また、今後取り組みたいこと・強化したいことは「SNSを活用した情報発信」が42.6%、「動画配信」が36.1%と、上位に挙がりました(n=61/Z世代を採用している企業)。

 

  • 約半数が採用のための情報発信でSNSを活用していない

採用のための情報発信で活用しているツールを尋ねたところ、「Twitter」が26.2%で最も多く、「Youtube」が19.7%と続きました。また、「あてはまるものはない」が47.5%と、約半数が採用のための情報発信でSNSを活用していないことがわかりました(n=61/Z世代を採用している企業)。

 

  • 総評

今回の調査では、Z世代のマネジメントにおいて、考え方や価値観の違いに悩む現場の声がたくさん挙がりました。特に「言われたことしかできない」「見て覚えろとは言えないので丁寧に説明する」のように、仕事の教え方・任せ方について苦心している方が多くいました。また、「転職に対するハードルが低い」という回答も複数あり、Z世代のやる気を引き出し、いかにエンゲージメントを高めるかというところに課題を感じている企業が多いようです。

Z世代の採用については、6割が「世代による違いはない」と回答していますが、Z世代の情報収集方法に合わせた「SNSを活用した情報発信」「動画配信」への関心は高まっています。総務人事も新しい手法を取り入れ、Z世代のマネジメント及び採用に向けて工夫する必要があるでしょう。

『月刊総務』12月号(11月8日発売)では、Z世代の特徴や育成方法を考察するとともに、各社で活躍している総務パーソンを紹介いたします。ぜひご覧ください。

 

  • 株式会社月刊総務 代表取締役社長 豊田 健一 プロフィール

株式会社月刊総務 代表取締役社長
戦略総務研究所 所長

早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社リクルートで経理、営業、総務、株式会社魚力で総務課長を経験。日本で唯一の総務部門向け専門誌『月刊総務』前編集長。現在は、戦略総務研究所所長、(一社)ファシリティ・オフィスサービス・コンソーシアム(FOSC)の代表理事として、講演・執筆活動、コンサルティングを行う。著書に『経営を強くする戦略総務』(日本能率協会マネジメントセンター)など。

※「働き方」「リモートワーク・テレワーク」「総務関連全般」等についても取材可能です。

 

 

 

【調査概要】
調査名称:Z世代のマネジメントについての調査
調査機関:自社調査
調査対象:『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほか
調査方法: Webアンケート
調査期間:2022年10月12日〜2022年10月29日
有効回答数:70件

■調査結果の引用時のお願い
※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元の表記をお願いします。
例:「『月刊総務』の調査によると」「『月刊総務』調べ」など

■『月刊総務』について
創刊59年の日本で唯一の総務専門誌。「すべての総務パーソンの心に、火を。」をキャッチフレーズとし、総務部門で働く人を中心に、幅広くビジネスパーソンに読んで役に立つ記事を提供。上場企業、大手事業会社、中堅・中小企業と、幅広い規模の企業に定期購読していただいております。(創刊:1963年6月/印刷部数:1万2,000部/定価:1,100円)

■株式会社月刊総務 会社概要
社名:株式会社月刊総務
代表:代表取締役 豊田健一
住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 305号室
設立:2018年8月
事業内容:
・日本で唯一の総務・人事部門専門誌『月刊総務』の発行
・バックオフィス業務の「困った」を解決する「月刊総務オンライン」の運営
・「総務セミナー」「総務サロン」の主催
・働き方改革関連コンサルティング 等
URL:https://www.g-soumu.com/

 

記事引用:PR TIMES「Z世代は「叱らない」の声も。半数以上がZ世代のマネジメントは難しいと回答。「ハラスメント扱いされる」「言われたことしかできない」など価値観の違いに悩みあり

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