就活が本格化した時期に相談したい人の2位は「大学キャリアセンター職員」
【調査結果サマリー】
・「4人に1人」が、就職先の企業を検討する際に「親(父親・母親)」の意見やアドバイスを最重視したい(24.4%)と回答
・就活が本格化した時期に一番相談している(したい)人の1位は「親(父親・母親)」(26.0%)
・現在の自身のキャリア観に大きな影響を与えた人の1位は「親(父親・母親)」(40.4%)、2位は「小・中・高の教員」(31.6%)
・今後の自身のキャリアについて考える時に、これまで相談したことがある人の1位は、「親(父親・母親)」(61.9%)、2位は「友人」(51.6%)
・現在の自身のキャリア観に大きな影響を与えた経験・体験の1位は「小・中・高時代の学び(課外活動や部活動など、勉強面以外)」(40.4%)で、2位の「大学での学び(勉強面)」(40.1%)と僅差という結果に
主な調査結果
▶大学2、3年生が、就職先の企業を検討する際に意見やアドバイスを一番重視したい人
大学2、3年生(26年卒、25年卒)を対象に、就職先の企業を検討する際、自分以外で誰の意見やアドバイスを最も重視したいかについて聞いたところ、24.4%の学生が「親(父親・母親)」と回答。「4人に1人」の学生が、就活の意思決定において親のアドバイスや意見を最重視したいことが明らかになりました。(【図1】参照)
「検討している企業について、相談した人から賛同を得られない場合は応募や入社を再検討する」と回答した学生の割合は、全体で41.3%だったのに対し、「親(父親・母親)」を選択した場合、52.3%と約10pt増加することがわかりました。(【図2】参照)
▶就活が本格化した時期に一番相談している、相談したい人
就活が本格化した時期に一番相談している(したい)人を聞いたところ、26.0%の学生が「親(父親・母親)」と回答し、1位となりました。2位の「大学のキャリアセンター職員」(19.1%)については、これまでキャリアについて相談したことがある人という設問では4位となっています。就活が本格化する時期においては、より具体的な情報やアドバイスを求めて大学のキャリアセンターを活用している(したい)学生が多いことがわかりました。(【図3、4】参照) 選択した人を1番にあげた理由については、半数以上の学生が「信頼感があるから」(54.7%)と回答。次いで「これまでの経験や知見に基づいた適切なアドバイスをしてくれるから」(41.3%)という結果になりました。
▶今後の自身のキャリアについて考える時に、これまで相談したことがある人
自身の今後のキャリアを考える時にこれまで相談したことがある人については、1位「親(父親・母親)」(61.9%)、2位は「友人」(51.6%)となりました。(【図4】参照)
また、選択した人へ相談した結果、37%の学生が「自身のキャリアに対する考え方が変わった経験がある」と回答。具体的にどのように変わったかについては、「自身の将来について幅広い選択肢があることを知った、選択肢や視野が広がった」「やりたいこと軸で考えられるようになった」「業界や業種の理解が深まったことで、これまで興味がなかったことにも興味を持つようになった」など、前向きな意見や、背中を押されたという意見が多い結果となりました。
▶現在の自身のキャリア観に大きな影響を与えた人
現在の自身のキャリア観に大きな影響を与えた人については、1位「親(父親・母親)」(40.4%)、2位「小・中・高校の教員」(31.6%)となりました。(【図5】参照)
▶現在の自身のキャリア観に大きな影響を与えた経験・体験
現在の自身のキャリア観に大きな影響を与えた経験・体験については、1位「小・中・高校時代の学び(課外活動や部活動など、勉強面以外)」(40.4%)となり、2位「大学での学び(勉強面)」(40.4%)とは僅差となりました。(【図6】参照)
【dodaキャンパス編集長 岡本 信也 コメント】
今回の調査では、「就活が本格化した時期に相談している・したい人」「企業選びなどの意思決定において意見やアドバイスを重視したい人」について、どちらも約25%の学生が「親」と回答しました。学生からは、自身を最も理解し信頼できる存在であり、適切なアドバイスをくれるという声が多く上がっています。コロナ禍以降、リモートワークが進んだことによる環境の変化などもあり、親は最も身近にいる社会人として頼れる存在になっているようです。また、子供の教育や将来に関心を高める親も増えており、就職・キャリアに関するセミナーを保護者向けに実施する大学も増加傾向にあります。
新規学卒就職者の離職状況データ(厚労省)でも、大学卒業後3年の離職率は30%を超えています。納得感のある就活を行うためには、当事者である学生が親をはじめ周囲のアドバイス・意見を参考にしながらも、学生時代の学びや幅広い経験を積む中で自身のキャリア観を醸成することにより、将来のキャリアを自分で選ぶ「自己決定」ができることが最も大切になってくるでしょう。
【解説者プロフィール】
dodaキャンパス編集長 岡本 信也
2006年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。人材紹介事業に従事し、主に商社・不動産領域の法人営業として採用支援などを経験。その後、転職メディア事業において、中堅、中小企業を担当する法人営業組織のマネジメントに従事。
2018年からベネッセi-キャリアに出向し、新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の立ち上げを経験後、同事業部の営業部長を経て、2023年4月に事業本部長、dodaキャンパス編集長に就任。
【調査概要】
調査期間:2023年11月19日(日)~11月26日(日)
調査対象:dodaキャンパス会員の大学2、3年生(26年卒、25年卒)
調査方法:Webアンケート回答方式
有効回答数:446人
■doda発 新卒オファーサービス「dodaキャンパス」について< https://campus.doda.jp/ >
「dodaキャンパス」は、学生が自身の努力や学び・経験などをデータベースに蓄積し、個性を可視化することにより、企業が自社のキャリア教育プログラムやインターン・採用選考等のオファーを送ることができる「doda発 新卒オファーサービス」です。2023年5月時点で約99万1,000人の学生が登録をしており、国内最大級の学生データベースを保有しています。
■株式会社ベネッセi-キャリアについて< https://www.benesse-i-career.co.jp/ >
株式会社ベネッセホールディングスとパーソルキャリア株式会社が2015年4月に設立した合弁会社です。株式会社ベネッセコーポレーションの大学教育事業部門とパーソルキャリア株式会社の新卒就職支援部門が一緒になりました。両社の力を最大限に活用して、大学の教育支援、学生の就活支援、および企業の採用支援を行う事業を推進しています。大学生向け教育事業と新卒学生に特化した就職支援事業を合わせることで、学生の力を伸ばし、学生が自分を活かせる職場に出会い、自らの力で社会に貢献できる人材になることを支援してまいります。教育事業と就職支援事業の一体的な運営を通じて「まなぶ と はたらく をつなぐ」ことを目指します。
記事引用:PR TIMES「「4人に1人」の大学2、3年生が、就活の企業選びにおいて「親」の意見を最重視すると回答 「自身の就活やキャリア観醸成に影響を与えた人や経験・体験」に関する調査」