職場の飲み会に関する意識調査

 

 

株式会社 R&G(埼玉県さいたま市、代表:吉田 忠義)は、社会人の男女500人を対象に「職場の飲み会に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。

 

 

あなたは職場の飲み会が好きですか?職場の雰囲気がよく費用も上司や会社が出してくれるなら、「ぜひ行きたい」と思う人もいるでしょう。

 

しかし実際には「職場の飲み会はただただ苦痛」「できれば行きたくない」という人も少なくありません。

 

そこで今回、株式会社R&G( https://r-andg.jp/ )は、社会人の男女500人に「職場の飲み会」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

 

調査結果に対して、寄りそうコンサルタントグループHR LABO( https://www.yorisou-hr.com/ ) 代表の宮治有希乃氏からご考察いただいております。

 

 

※データの引用・転載時のお願い

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、引用元として「株式会社R&G」の公式サイトURL( https://r-andg.jp/ )へのリンク設置をお願い致します。

 

 

【調査概要】

調査対象:社会人

調査期間:2024年5月30日~6月1日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:500人(女性313人/男性187人)

回答者の年代:20代 22.6%/30代 37.0%/40代 25.8%/50代 12.4%/60代以上 2.2%

 

【調査結果サマリー】

・職場の飲み会は行きたくない人が73.6%

・職場の飲み会に行きたくない理由は「気を遣う」

・職場の飲み会に行きたい理由は「コミュニケーションの場になる」

・職場の飲み会に行きたくないときは「予定があるからと断る」

・行きたいと思える職場の飲み会は「費用負担が少ない」

 

 

職場の飲み会は行きたくない人が73.6%

社会人500人に「職場の飲み会に行きたいですか」と聞いたところ、行きたくないという人が73.6%にのぼりました。

 

ちなみに「最近の若手社員はプライベート重視だから、飲み会に誘っても嫌がられる」などと言われることもありますただ20代(113人)に限って集計してみると、「全く行きたくない」「あまり行きたくない」という人は69.9%で全体平均よりやや低い結果に。

 

飲み会に行きたいかどうかは、世代によるのではなく、職場や飲み会の雰囲気によるところが大きいのかもしれません。ベテランが若手を飲み会に誘って断られたときには、「最近の若者だから」と思うのではなく、「自分の誘い方や飲み会の開催方法が悪かったのでは」と考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

職場の飲み会に行きたくない理由は「気を遣う」

「職場の飲み会に行きたくない」と答えた368人に理由を聞いたところ、1位は「気を遣う(92人)」でした。僅差の2位は「仕事とプライベートを分けたい(86人)」となっています。

 

「気を遣っておもしろくない飲み会にお金や時間をかけるのは無駄」と感じる人も多そうですね。

 

<1位 気を遣う>

・上司や普段交流がない方と話すのは気を遣うから(30代 女性)

・お酒を飲むときはリラックスして飲みたい。気を遣いながら飲むのは嫌(40代 男性)

「無礼講だよ」「飲み会では気楽にして」と言われたとしても、上司や先輩の前での立ち振る舞いには気を遣いますよね。酔いが回ってハメを外しやすい人だと、「なにか失礼なことを言ったりしたりしてしまうのでは」と心配になるでしょう。

 

また会社や飲み会によっては「若手が挨拶回りをする」「若手が率先してメニューの取り分けや注文をする」といった暗黙の了解があります。求められる役割や振る舞いがあり、友人と飲みに行くようには楽しめないので、嫌だという人も多くなりました。

 

<2位 仕事とプライベートを分けたい>

・仕事とプライベートはしっかり分けたい派で、長時間同じ人と一緒にいるのはしんどくなってくる(20代 男性)

・会社の人とは仕事だけの関係でいいので(30代 女性)

・仕事以外の時間は自分に使いたいから(50代 女性)

会社の飲み会は仕事が終わった後に行われることが多いですよね。本来プライベートに使うはずだった時間を飲み会に費やすので、プライベート重視の人は苦痛に感じてしまいます。

 

上司や先輩と過ごしていると、話題も仕事関連になりがち。そのため「飲み会も仕事みたい」「飲み会は仕事の延長」と感じる人も多いのではないでしょうか。

 

<3位 お酒が苦手>

・自分があまりお酒を飲めないので、周りに迷惑をかけてしまうと思うから(20代 女性)

・お酒が飲めない体質なので、強制でない場合以内はあまり行きたくない(40代 男性)

・自分が飲めないので、酔っている人のテンションに付き合うのは辛いときがあります(50代 女性)

お酒が好きでない人もいれば、体質や健康上の理由で飲めない人もいます。お酒を飲めないのに飲み会に参加する場合、「飲んでいないのに割り勘なので損した気分になる」「酔っぱらった人の世話を任される」などのデメリットを感じることがあります。

 

みんなが盛り上がっているのに自分だけ素面という状況が辛い人もいるでしょう。

 

<4位 話がつまらない・合わない>

・上司の自慢話や愚痴を聞くのが苦痛(30代 男性)

・仕事以外で話すことなどないからです(40代 女性)

飲み会では仕事の愚痴や、上司の自慢話、飲み会にいない同僚やクライアントの悪口が話題になることも。生産性のない話を聞かされることにうんざりしてしまう人も多くなりました。

 

自分のプライベートを明かしたくない人や同僚に興味のない人が多いと、仕事以外の話はなかなか盛り上がりません。

 

<5位 お金がかかる>

・飲み会でお金を消費するのは賛成できない。自分が飲みたいものすら飲めないのは意味不明(30代 男性)

・ギリギリの生活なので、お金を節約したい(40代 男性)

・自分のお金を出して飲みに行くなら、気の合う人だけの集まりがいいと思ってしまう(50代 女性)

節約しているからお金を使いたくないという人もいるでしょう。アンケート結果からは「おもしろくもない飲み会にお金を使うのは無駄」という思いが見て取れました。

 

また会社の飲み会だと自分好みのお店に行けるとは限りません。「行きたくもない店で、好きでもないものを食べたり飲んだりするためにお金を払うのは無駄」と感じる人も多いのでしょう。

 

<6位 メンバーが嫌>

・基本職場の人間には興味がなく、興味のない職場の人との飲み会は苦痛だから。気の合う人ばかりであれば行ってもいいかなと思う(20代 男性)

・職場の人間関係があまり良くないので、心から楽しめる気がしない(30代 女性)

・一緒にいると不愉快な人間がいるため(40代 男性)

嫌いな上司や同僚がいるため、飲み会に行きたくないという人も多くなりました。「なぜお金を払って時間をかけてまで、嫌いな人と一緒に飲む必要があるのだろう」と感じてしまうのですね。

 

自分が誰かを嫌っているのではなくても、他のメンバー同士の仲が悪いと気まずくなって嫌なこともあるでしょう。

 

<7位 時間の無駄だと感じる>

・時間が拘束されてしまうから(20代 男性)

・飲み会に行く時間がもったいないから(50代 男性)

・人生における自分の時間が限られていると感じるので、好きな人とだけ時間を共有したい(50代 女性)

飲み会の意義を感じられず、飲み会を「時間の無駄」と捉えている人もいます。意義を感じられない理由としては「みんな愚痴ばかりで、ためになる話が出てこない」「食事やお酒がおいしくない」などがあるでしょう。

 

 

職場の飲み会に行きたい理由は「コミュニケーションの場になる」

「職場の飲み会に行きたい」と回答した人の理由の圧倒的1位は「コミュニケーションの場になる(75人)」でした。差が開いて2位「会社・上司が費用を負担してくれる(17人)」が続きます。

 

職場に気の合う人が多くて飲み会の雰囲気が楽しいなら、ワイワイとコミュニケーションが取れそうですね。さらに会社や上司の負担でおいしいものを飲んだり食べたりできるなら、お得だと感じる人も多そうです。

 

<1位 コミュニケーションの場になる>

・一緒に食事をすることで仲良くなれる人もいるし、次の仕事につながるかもしれないから(20代 女性)

・お酒があると心が開きやすくなり、普段より仲良くなれるから(30代 男性)

・一緒に働く人たちと楽しく飲むことで、仕事にも良い影響を与えるから(50代 男性)

同僚や上司と仕事中に十分コミュニケーションを取れている人ばかりではありません。「シフト制なので、めったに会わない人がいる」「他部署と関わりがほとんどない」という職場もあります。

 

上記のような職場では、飲み会が社員同士の貴重な交流の場になります。オフィス以外で話してお互いをより深く知ったり、他部署のメンバーと顔見知りになったりすることで、仕事がスムーズになるケースもあるでしょう。

 

「普段はリモートワークなので、飲み会に行きたい」という人が複数いたのも印象的でした。

 

<2位 会社・上司が費用を負担してくれる>

・会社の経費になる場合は、おいしいものを無料で食べられるから(20代 女性)

・年齢的には中堅だが、上司も参加した場合は奢ってもらうことが多くなるので参加したい。タダ酒・タダ飯は最高(30代 男性)

・会社が全額負担してくれるから(40代 男性)

コミュニケーションの活性化などを目的に、飲み会代を補助してくれる会社もあります。補助制度がなくても、「上司が多めに出す」という慣習がある職場も。

 

タダや格安でおいしいものが食べられるならお得と感じる人も多いとわかりました。

 

<3位 気の合う同僚が多い>

・先輩が好きだから(20代 男性)

・今の会社は比較的行きたくなるメンバーなので(20代 女性)

・同僚と普段から親しいため(40代 男性)

仲のいい人が多いので、飲みに行きたいという人も多数。尊敬できる先輩や良い同僚であれば、仕事外でも親睦を深めたくなりそうです。

 

「誘いやすい」「誘われたときに嬉しい」という関係性があると、飲み会に行きたくなるでしょう。

 

<4位 飲み会の雰囲気が好き>

・居酒屋の雰囲気が好きなので、アルコールを摂取して仕事のストレス解消になります(30代 男性)

・飲み会が大好きだから。ワイワイしている雰囲気が好きです(40代 男性)

・メンバーにもよるが飲み会は好き(50代 女性)

飲み会ならではの「ざっくばらんに話せる雰囲気」が好きだという人も。あまりお酒は飲めないけれどお酒の場は好きという人もいますよね。

 

楽しい雰囲気になるには、職場の人間関係などもポイントなりそうです。

 

<5位 お酒が好き>

・単純に飲むことは好きだから(30代 男性)

・お酒を飲むのが好きだから(50代 女性)

「お酒が好きだから、お酒を飲む機会は逃したくない」と考える人もいるようです。ただ「お酒は好きだけど職場の飲み会は好きじゃない」という人もいます。

 

「飲み会の雰囲気や料理・お酒の種類が自分に合っているか」「好きな人たちと飲めるか」も重要なのでしょう。

 

 

職場の飲み会に行きたくないときは「予定があるからと断る」

職場の飲み会に行きたくないとき、どのような対応をするか聞いたところ、圧倒的1位は「予定があるからと断る(236人)」でした。

 

行きたくないときの対応は、大きく分けて「行く」か「行かない」かの二択。「しぶしぶ行く(101人)」という回答が2位にランクインしましたが、全体的には「行かない派」が多く、何らかの理由をつけて断る人が多い結果になりました。

 

本当の理由で断る人もいますし、嘘をついて断る人もいます。事前に出欠確認ツールなどで回答する場合には、◯が多い日(開催されそうな日)にバツをつけて参加を回避する人も。出欠確認ツールを使う職場だと、欠席の理由を聞かれないこともあり、比較的断りやすいようです。

 

 

費用負担が少ない飲み会なら行きたいと思う

最後に、どのような飲み会であれば「行きたい」と思うかを聞きました。その結果、1位は「費用負担が少ない(205人)」でした。「そもそも行きたくないから、参加するならせめてお金は上司や会社が出してほしい」という思いが見えます。

 

次ぐ2位には「気を遣わないメンバー(143人)」、3位には「少人数での開催(93人)」がランクインしました。「気を遣わないメンバー」「少人数」という回答からも、そもそも職場みんな揃っての飲み会は避けたいという前提があるように感じます。

 

なお「どんな飲み会でも嫌」と答えた人は83人でした。

 

<1位 費用負担が少ない>

・費用が会社負担(20代 女性)

・全額までと言わなくとも、費用の一部を会社が出してくれる(40代 女性)

・上司がたくさんお金を出してくれる(50代 男性)

若手社員だとお給料が少なく、飲み会代が負担になることも多いでしょう。一方上司が多めに負担する慣習の職場なら、管理職もお金のことを心配するかもしれません。

 

会社が費用負担してくれる職場なら、お金の心配なく参加できます。

 

<2位 気を遣わないメンバー>

・苦手な人が来ない飲み会なら行ってもいいなと思います(20代 女性)

・気が合い、あまり気を遣う必要のない人だけならばいい(50代 男性)

具体的には「同期」「同じチームのメンバー」などがあるでしょう。反対に、口うるさい上司や社長が来る飲み会は気を遣うので嫌な人が多いかもしれません。

 

気を遣わず仲間内だけで飲めるなら、楽しそうですね。

 

<3位 少人数での開催>

・少ない人数か、多い場合は仲がいい人同士のテーブルに少人数で座る(20代 女性)

・少人数。初対面の人もいる場合、お酒の場で人数が多いと顔と名前が一致しない場合もあるからです(40代 男性)

過度に気を遣わなくていいよう、こじんまりとした飲み会を望む人も多くなりました。なかには「仲のいい人1~2人くらいとなら」という人も。

 

参加者が2~3人だと、飲み会よりも「同僚たちとちょっと飲みに行く」という表現の方が近いかもしれません。

 

<4位 短時間・一次会のみの開催>

・時間が決まっていて、時間どおりに解散する(30代 男性)

・2時間で終われば忘年会程度は行ってもいいかなと思います(40代 女性)

子育て中や家が遠い、終電が早いなどの事情がある場合、短時間で終了する飲み会なら行きやすいでしょう。翌日が仕事なら「業務に支障がないよう、早めに終了してほしい」と感じる人も多いでしょう。

 

<5位 食事がおいしい>

・おいしいご飯と素敵なお店なら嬉しい(40代 女性)

・予約が取りにくい人気店でのおいしい食事(40代 女性)

あまりお酒を飲まない人なら、食事を楽しめるかどうかが重要。高級店や人気店での飲み会なら、行ってみたいと思う人もいるのではないでしょうか。

 

参加者の好みを把握してほしいという声もあり、幹事によるお店選びが重要になりそうです。

 

 

まとめ

コミュニケーションの場として飲み会を機能させたい経営者や管理職は、「職場の飲み会には行きたくない」という人が多数派だと認識する必要があります。自身が「飲み会大好き」「お酒大好き」という人だと、「奢ってやるんだから喜べ」と押しつけがましくなってしまうかもしれません。

 

費用負担がなければ行きたいという人も多くなりましたが、タダでも「苦手な人が多く、気を遣う飲み会」や「延々と自慢話や愚痴を聞かされる飲み会」には参加したくないでしょう。

 

飲み会を楽しいコミュニケーションの場とするには、職場や飲み会の雰囲気が重要です。「飲み会での説教・愚痴禁止」「ノンアルコール歓迎」「途中で抜けてOK」などのルールがあると、参加しやすくなる人も多そうですね。

 

なおアンケートでは「飲み会って面倒だなと思っていても、行ってみると案外楽しい」という声も聞かれました。飲み会を避けている人も、一度参加してみると気持ちが変わるかもしれません。

 

 

▽宮治有希乃氏の考察

 調査結果で着目すべき点は、「飲み会に行きたいかどうかは、世代によるのではなく、職場や飲み会の雰囲気によるところが大きい」ということです。

 

どの世代の人であっても、上司の愚痴を延々と聞かなければならない場や、過度に気を使うような場に好んで参加したいと思う人は滅多にいません。

 

飲み会は、①飲み会を開催する目的を明確にすること ②一次会のみで切り上げること ③会費は会社負担とすることを基本とし、社員同士の相互理解が深まるコミュニケーションの場にすることが大切です。「有意義な時間を過ごせた」と感じた参加者が増えれば、自然と口コミで参加率が上がるでしょう。

 

 

■監修者紹介

 

宮治有希乃

寄りそうコンサルタントグループ HR LABO 代表 組織育成パートナー

 

 ITベンチャーや人材総合ビジネス会社で人事労務・人材育成に携わり、現場の最前線で人材採用から社員育成・定着化、人事制度構築、キャリア支援などを経験し、2018年10月に独立。 

現在は社外人事として北海道企業の採用実務に携わるほか、「HRパーソナル診断」を活用した組織開発や人材育成を中心に活動中。 

 

◆公式HP https://www.yorisou-hr.com

 

※データの引用・転載時のお願い

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、引用元として「株式会社R&G」の公式サイトURL( https://r-andg.jp/)へのリンク設置をお願い致します。

 

 

■株式会社R&Gについて
株式会社R&Gは、外国人の生活を来日から就職・その先まで一貫したサポート企業。製造業、物流業、通訳等に特化した人材派遣。一般の派遣会社と違い留学生等の外国人派遣でご案内しております。

 

※事業内容の詳細はこちら

https://r-andg.jp/business.php

■会社概要
社名 : 株式会社 R&G
所在地 : 〒330-0803 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-51-1 三石ビル4F
代表者 : 吉田 忠義
創業 : 2015年9月
資本金 : 2,000万円
事業内容: 人材派遣業・コンサルティング業
URL : https://r-andg.jp/company.php

 

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