株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)のよりよい就職・採用のあり方を追究するための研究機関・就職みらい研究所(所長:増本 全)は、就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。文系学生に比べ就職内定率の高い理系学生について、学科系統ごとに就職活動の動向を分析しご報告します。
専門性が評価されたと感じるかどうかにより、就職活動の取り組み自体の満足度にも差
今回は2022年卒6月12日時点での理系学生の動向を「生物・農学・水産系」「機械・電気・電子系」「情報工学系」「建築・土木系」の学科系統別に分類し、調査結果を分析しました。その結果、就職活動における評価は学科系統で異なることが分かりました。
自身の専門性が評価されたと感じたかについて聞くと「評価されたと思う・計」が最も高い建築・土木系が56.4%に対し、最も低い生物・農学・水産系は32.5%でした。
各学科系統別に内定取得業種を見ると、「評価されたと思う・計」が高い建築・土木系、情報工学系は専門性を生かしやすいと思われる業種が突出して高くなっているのに対して、生物・農学・水産系の内定取得先の業種には偏りが見られません。このことから、学びの領域とつながる業界や企業への応募が、選考において専門性が評価されたと認識できるコミュニケーションの有無に関わっていると考えられます。
自身の専門性が評価されたと感じるかどうか別に「自身の就職活動の取り組みに満足している」を見ると、専門性を「評価されたと感じる・計」の満足度は非常に満足が26.1%なのに対して「評価されたと感じない・計」は12.9%でした。このことから自身の専門性の評価と就職活動に対する満足度は密接に関わっており、企業には、大学の授業、研究等での学びに対する評価を学生に明確に伝えていくことが、今後より求められてくると考えられます。
※「非常にそう思う」「まあそう思う」を「そう思う・計」、
「まったくそう思わない」「あまりそう思わない」を「そう思わない・計」として集計
調査概要
調査目的| 大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
調査方法| インターネット調査
集計方法| 大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体を基に、実際の母集団の構成比に近づけるよう、 文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、ウェイトバック集計を行っている
2022年卒:2021年6月12日時点
調査対象|2022年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2022』(※)にて調査モニターを 募集し、モニターに登録した学生8,736人(内訳:大学生7,261人/大学院生1,475人)
調査期間|2021年6月12日~6月17日
集計対象|大学生 1,727人/大学院生 557人
※リクナビ:株式会社リクルートが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2022/
▼詳細は下記リンクよりPDFをご覧ください
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20210806_hr_01.pdf
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記事引用:PR TIMES「【2022年卒 就職活動TOPIC】理系の学科系統別で見る“専門性への評価”の違いは? 自身の専門性が評価されたと感じる学生の割合に差」