オフィスへ出勤する形が一般的だった働き方から、コロナ禍を経てさまざまな働き方が誕生し、多種多様な働き方ができる時代になっていきました。もちろん、テレワークもそんな働き方のひとつ。また、その変化に伴って、大きく変容を遂げたのがビジネスマナーの変化でしょう。これまで、オフィスワークにおいても様々な常識やマナーが存在していましたが、新しい働き方であるテレワークにおいてはどのようなマナーが一般的になのでしょうか。
そこで、今回はテレワークの浸透によって登場した新時代のマナーについて調査を行い、年代別における常識などの違いなどについて調べてみました。
まずはテレワークのマナーとしてどのようなことを心掛けているのかを調べるため、テレワーカーを対象に「テレワークで気をつけているマナー」についてのアンケートを行いました。結果は下記の通りです。
【図1】の結果を見ると、最も多い結果となったのは「時間は厳守する」の52.9%。続けて「チャットを見たらリアクションをする(37.3%)」、「喋らないときはマイクをオフにする(34.4%)」「通信環境を整える(26.5%)」、「資料は事前に共有する(20.6%)」といった結果になりました。
続いて、年齢や性別によってどのような違いがあるのか見てみましょう。
世代別でアンケートの結果を解析すると、20代と60代を比べることによって、世代間ギャップが見えてくるのがわかります。たとえば「チャットを見たらリアクション」というマナーは20代は40%以上が意識しているのに対し、60代は24%程度にとどまっていることから、そこまで意識していないということがわかります。一方で、最も回答結果が多かった「時間を厳守する」という項目に対して、20代は40%程度と、全年代でも最低であることがわかります。対照的に60代は68.3%と、他の設問と比較してもずば抜けて多いことから、ビジネスで長年活躍しているベテラン人材は時間に対しての意識が高いことが伺えます。
また、「チャットを見たらリアクションする」「表情やうなずきなどで反応する」といった、いわゆるオンラインにおけるエチケット・マナーは、前述のように20代は強く意識しているようです。若い世代はプライベート・ビジネスを問わずオンライン環境に触れる機会が多いからこそ、新しいマナーを理解し、重視する傾向にあるようです。
最後に、性別ではどうでしょうか。
性別で分析を行った結果、順位を並べると下記の通りになります。
<男性>
1位 時間は厳守する 51.5%
2位 喋らないときはマイクをオフにする 34.9%
3位 チャットを見たらリアクションをする 32.0%
<女性>
1位 時間は厳守する 54.2%
2位 チャットを見たらリアクションをする 42.7%
3位 喋らないときはマイクをオフにする 34.0%
性別別に見ると「時間厳守」に対しては性別問わずに最も意識されていますが、「チャットを見たらリアクションをする」が女性は男性よりも10ポイントも高い結果となっています。
■総括
今回のアンケート結果から、テレワークのマナーにおいても最も意識されている大事なマナーは「時間は厳守する」であること、そのほかのマナーにおいても「時間を守る」「仕事する相手を思いやる」「相手に情報を共有する」など、オフィスワークのマナーと基本的な考え方は同じであることがわかりました。
時間をしっかり守り、情報を正確に共有し、気持ちよくお互いに仕事をする……テレワークではビジネスの相手が同じ空間にいないからこそ、上記のような基本的なマナーをきっちりと守りつつ、新しい仕事方法だからこそ新しいマナーも積極的に取り入れていく必要があるのかもしれません。
マナーというと堅苦しく考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、まずはひとつ「時間」を意識することから始めてみてはいかがでしょうか。「もちろん、守れている!」という方も「これから努力する」という方も、マナーを守って円滑なテレワークを続けてください。
テレリモ総研では、今後も継続して意識調査を行ってまいります。
※テレリモ総研サイト内でも調査結果を基にしたコラムを公開中です。
-
調査概要
調査期間:2023年11月10日~2023年11月13日
調査対象:全国20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1044名
調査方法:インターネット調査
-
著作権について
本リリースは、自由に転載いただくことができます。
本リリースの著作権は株式会社LASSICに帰属しますが、以下の利用条件を満たす方には利用権を許諾します。
*利用条件
(1) 情報の出典元として株式会社LASSICの名前を明記してください。
(2) 出典元として以下のURLへのリンクを設置してください。https://www.lassic.co.jp
(3) 調査結果データの加工・改変は許可しておりません。
(4) 当社が相応しくないと判断した場合には、転載の許可を取り消し、掲載の中止を求めることができます。
(5) 掲載内容をもとに、独自のコンテンツとして編集・執筆いただくことができます。
テレリモ総研では、人々が場所によって仕事内容や職種、勤務条件を左右されることなく活躍できる世界を実現すべく、テレワーク・リモートワークが働き方の選択肢の一つとして一般化することを目指し、多様な働き方に注目した情報をお届けしてまいります。
以上
-
株式会社LASSIC(ラシック)について
2006年に鳥取県で創業、「リモート社会をリードし、ボーダレスワークの実現によって社会に貢献する。」を経営ビジョンに掲げ、完全在宅勤務の正社員求人情報や、フリーランス向けのJOBエージェント事業「Remogu(リモグ)」をはじめ、東京の仕事を日本全国の地方からリモートでシステム開発・運用・保守を行うIT事業など、地方に雇用を生み出す社会貢献活動を事業として手掛けています。
人々が心豊かに働ける環境を整えると同時に、社会に向けて新しい価値を発信し、日本全体の経済活動を盛り上げるべく、事業を推進しています。
■会社概要
東京本社: 〒108-0074 東京都港区高輪1-3-13 NBF高輪ビル 4F
鳥取本社: 〒680-0843 鳥取県鳥取市南吉方3-201-3
代 表 者 : 代表取締役社長 若山 幸司
設 立 : 2006 年 12 月 26 日
資 本 金 : 9,968万円
事業内容: Remogu(リモグ)事業(リモートワーク人材エージェント)、IT事業(システム運用・保守)、
KnockMe!(ノックミー)、テレリモ総研、リ・ラシクなどのWeb・メディア運営
拠 点: 鳥取、東京、那岐
U R L : https://www.lassic.co.jp
Facebook: https://www.facebook.com/lassic.co.jp
引用:PR TIMES「知ってて当然、当たり前!?「テレワークのマナー」について市場調査結果を公開!」