〜人材育成担当者が次に導入したい「eラーニングシステム」のポイントも明らかに〜
KIYOラーニング株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:綾部貴淑、以下KIYOラーニング)は、リスキリングに取り組んでいる企業(従業員数100名以上)に勤めており、eラーニングを活用した人材育成に携わっている人事担当者100名を対象に、eラーニングの定着に関する意識調査を実施しましたので、お知らせいたします。
調査サマリー
■eラーニングの定着に関する意識調査
・eラーニングの活用目的、第1位「リスキリング・自己啓発」(72.0%)、
第2位「ハラスメント・コンプライアンス強化」(62.0%)、第3位「管理職研修」(56.0%)
・一方、約9割がeラーニングに課題を実感、「進捗把握・理解度の測定が難しい」や「利用を定着させるのが難しい」など
・eラーニングの利用定着のために重要だと思うこと、「従業員の動機付け」が64.0%で最多
■調査概要
調査名称:eラーニングの定着に関する意識調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー??」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年6月5日〜同年6月7日
有効回答:リスキリングに取り組んでいる企業(従業員数100名以上)に勤めており、eラーニングを活用した人材育成に携わっている人事担当者100名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が必ずしも100になるとは限りません。
調査結果
■eラーニングの活用目的、「リスキリング・自己啓発」が72.0%で最多
「Q1.eラーニングの活用目的を教えてください。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「リスキリング・自己啓発」が72.0%、「ハラスメント・コンプライアンス強化」が62.0%、「管理職研修」が56.0%という回答となりました。
各回答の構成比
・リスキリング・自己啓発:72.0%
・ハラスメント・コンプライアンス強化:62.0%
・管理職研修:56.0%
・DX・デジタル人材育成:55.0%
・階層別研修:52.0%
・新入社員/内定者研修:52.0%
・中途入社者研修:52.0%
・理念浸透:38.0%
・OJT(実務を通した研修):35.0%
・商品知識・技能研修:31.0%
・経営幹部育成研修:30.0%
・昇進試験:20.0%
・選抜研修:18.0%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■84.0%が、eラーニングの活用目的は「達成できている」と回答
Q1で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q2.Q1で選択した活用目的は達成できていますか。」(n=100)と質問したところ、「かなり達成できている」が23.0%、「やや達成できている」が61.0%という回答となりました。
各回答の構成比
・かなり達成できている:23.0%
・やや達成できている:61.0%
・あまり達成できていない:13.0%
・全く達成できてない:2.0%
・わからない/答えられない:1.0%
■eラーニングの活用により実感した効果、「社員全体のスキルアップ」や「業務パフォーマンスの向上」など
Q2で「かなり達成できている」「やや達成できている」と回答した方に、「Q3.eラーニングの活用により、実感した効果を教えてください。(複数回答)」(n=84)と質問したところ、「社員全体のスキルアップ」が63.1%、「業務パフォーマンスの向上」が57.1%、「自立学習の促進」が56.0%という回答となりました。
各回答の構成比
・社員全体のスキルアップ:63.1%
・業務パフォーマンスの向上:57.1%
・自立学習の促進:56.0%
・学習内容の業務活用:48.8%
・繰り返し学習による深い理解:40.5%
・従業員のエンゲージメント向上:35.7%
・従業員のモチベーション向上:32.1%
・その他:0.0%
・特にない:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■約9割が、現在導入しているeラーニングに課題を「感じている」と回答
「Q4.あなたは現在導入しているeラーニングに課題を感じていますか。」(n=100)と質問したところ、「非常に感じている」が25.0%、「やや感じている」が60.0%という回答となりました。
各回答の構成比
・非常に感じている:25.0%
・やや感じている:60.0%
・あまり感じていない:11.0%
・全く感じていない:2.0%
・わからない/答えられない:2.0%
■現在導入しているeラーニングに感じている課題、「進捗把握・理解度の測定が難しい」(57.6%)や、「利用を定着させるのが難しい」(45.9%)など
Q4で「非常に感じている」「やや感じている」と回答した方に、「Q5.現在導入しているeラーニングに感じている課題を教えてください。(複数回答)」(n=85)と質問したところ、「進捗把握・理解度の測定が難しい」が57.6%、「学習の理解に個人差がでやすい」が49.4%、「利用を定着させるのが難しい」が45.9%という回答となりました。
各回答の構成比
・進捗把握・理解度の測定が難しい:57.6%
・学習の理解に個人差がでやすい:49.4%
・利用を定着させるのが難しい:45.9%
・研修コンテンツの質が不足している:40.0%
・研修コンテンツの量が不足している:36.5%
・OJTのeラーニング化が難しい:28.2%
・ツールの運用管理が難しい:25.9%
・モバイルでの対応が難しい:21.2%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.2%
■eラーニングの利用を定着させるために重要だと思うこと、「従業員教育の動機付け」が64.0%で最多
「Q6.あなたが、eラーニングの利用を定着させるために重要だと思うことを教えてください。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「従業員教育の動機付け」が64.0%、「魅力的な研修コンテンツ」が49.0%、「アウトプット機会の増加」が46.0%という回答となりました。
各回答の構成比
・従業員教育の動機付け:64.0%
・魅力的な研修コンテンツ:49.0%
・アウトプット機会の増加:46.0%
・評価制度との連動:42.0%
・会社から豊富な教育訓練プログラムの提供:39.0%
・業務を組み込んだコンテンツ:36.0%
・部門管理者による推進:32.0%
・反復学習が行えるような体制づくり:32.0%
・経営からのメッセージ:25.0%
・全員が学べる環境の提供:19.0%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.0%
■「使いやすさ」や「評価を定期に実施すること」なども重視
Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外に、あなたが知識を定着させるために重要だと思うことがあれば自由に教えてください。(自由回答)」(n=99)と質問したところ、「評価を定期に実施すること」や「使いやすさ」など43の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
44歳:使いやすさ。
51歳:評価を定期に実施すること
64歳:モチベーション。
65歳:繰り返しのトレーニングと、テストの繰り返しが有効と考える。
37歳:対話式の研修の機会を豊富に設けること。
46歳:経営陣の理解力。
41歳:AI等オートで社員に必要な研修が配信・受講登録されるような仕組み。
■別のeラーニングシステムを導入する際の重視ポイント、第1位「学習進捗を可視化したレポート」(61.0%)
「Q8.今後、別のeラーニングシステムを導入するとしたら、どのようなポイントを重視したいと思いますか。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「学習進捗を可視化したレポート」が61.0%、「様々な学習テーマが学べる豊富なコンテンツ」が47.0%、「体系的な教育プログラム構築」が47.0%という回答となりました。
各回答の構成比
・学習進捗を可視化したレポート:61.0%
・様々な学習テーマが学べる豊富なコンテンツ:47.0%
・体系的な教育プログラム構築:47.0%
・システムの使いやすさ(UI/UX):45.0%
・反復学習が可能(テスト・事前研修等での予習復習):44.0%
・自社オリジナル研修コースの作成:38.0%
・スマホ/タブレット対応:36.0%
・導入・運用サポート体制:32.0%
・価格:23.0%
・その他:1.0%
・わからない/答えられない:1.0%
■「魅力的なコンテンツ」や「グローバルでの対応」などのポイントも
Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、別のeラーニングシステムを導入するにあたり、重視したいポイントがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=99)と質問したところ、「魅力的なコンテンツ」や「グローバルでの対応」など40の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
42歳:魅力的なコンテンツ。
37歳:グローバルでの対応が可能か。
47歳:進捗の把握。
60歳:コンテンツの種類と品質、見える化。
48歳:コストパフォーマンス。
37歳:種類の豊富さ。
40歳:効果測定をし、高効率な育成の点に着目する
まとめ
今回は、リスキリングに取り組んでいる企業(従業員数100名以上)に勤めており、eラーニングを活用した人材育成に携わっている人事担当者100名を対象に、eラーニングの定着に関する意識調査を実施しました。
まず、eラーニングの活用目的について伺うと、「リスキリング・自己啓発」が72.0%で最多となり、次いで「ハラスメント・コンプライアンス強化」(62.0%)が挙がりました。また、84.0%がこれらの目的を達成できていると感じており、特に「社員全体のスキルアップ」(63.1%)や「業務パフォーマンスの向上」(57.1%)などの効果を実感しています。一方で、約9割の担当者が現在のeラーニングに課題を感じており、「進捗把握・理解度の測定が難しい」(57.6%)や「学習の理解に個人差がでやすい」(49.4%)、「利用を定着させるのが難しい」(45.9%)などを上位課題として挙げました。eラーニングの定着に必要な要素としては、「従業員教育の動機付け」(64.0%)が最も重要視されており、次いで「魅力的な研修コンテンツ」(49.0%)、「アウトプット機会の増加」(46.0%)と続きます。さらに、新しいeラーニングシステムを導入する際には「学習進捗を可視化したレポート」(61.0%)や「様々な学習テーマが学べる豊富なコンテンツ」(47.0%)を重視しているようです。
今回の調査では、eラーニングの定着に関する課題が浮き彫りになりました。eラーニング導入によって、多くの人事担当者が、社員のスキルアップや、パフォーマンスの向上を実感するものの、利用定着の難しさについては課題を実感しています。今後、eラーニングをより効果的に活用するためにも、使いやすい操作感や魅力的なコンテンツの充実、アウトプットできるなどの反復性を兼ね備えたeラーニングシステムの導入が求められています。eラーニングの活用に悩まれていたり、これからeラーニングの導入を検討されている企業は、本調査を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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■KIYOラーニング株式会社とは
KIYOラーニングは2008年10月より「学びを革新し、誰もが持っている無限の力を引き出す」というミッションのもとすきま時間を活用し資格取得を目指せる音声講座として「通勤講座(現:スタディング) 」をスタートしました。2010年に法人「KIYOラーニング株式会社」を設立し、スマホで効率的に学べる学習システムを開発、動画コンテンツを充実させ、資格ラインナップの拡充、品質の向上を図ってきました。さらに、2017年には、法人向け社員教育クラウドサービス「AirCourse(エアコース)」も展開するなど社会人や企業教育を革新するプラットフォーマーとしてサービス展開を推進しています。