これまで「働く」とは企業に就職し、雇われて働くことが一般的とされてきました。

 

今、その働き方に大きな変化が起ころうとしています。

 

ここでは、米国で拡大を見せている「シャアリングエコノミー」について解説していきます。

 

シェアリングエコノミーとは

「シェアリングエコノミー」とは個人や法人が保有する資産(場所、乗り物、スキルなど)を、ネットを通して共有する経済の仕組みのことをいいます。

 

企業にとっては経験のない業務を受けた場合、業務を外部委託することで自社で行うよりも高い品質を担保し、時間とコストの削減もできます。

 

利用者にとっては、仲介が減るため手数料を抑えることができ、収入を増やすことができます。

 

つまり、双方にとってメリットのあるサービスです。

 

実際に行うには、企業と利用者の信頼関係が必要となりますが、ネット上にて情報交換をするコミュニティ(プラットホーム)でのやり取りが可能です。

 

実際に、ヤフオク!でも導入されている評価制度であり、これによりお互いに信頼を得てサービスを利用することができます。

 

また、シェアリングエコノミーの拡大に伴い、それを副業に活かす動きも出てきているようです。

 

▼シェアーズマーケット

https://shares-market.jp/

 

シェアーズマーケットはいわゆるビジネスマッチングサービスです。

 

・商品やサービス等を売りたい企業(出展者)

・商品やサービス等を顧客に紹介したい企業・個人(エージェント)

 

が出会える場を提供しています。

 

エージェント登録しておけば、サイト上に掲載されているすべてのサービスを自身の顧客に紹介することが可能になっています。

そして、契約に至った場合は紹介料をもらうことができる仕組みです。

 

つまり、自身の顧客接点や人脈(=遊休資産)を他社と「シェア」し、対価としてその報酬を受け取ることができるのです。

 

 

このように、働き方やビジネスモデルに大きな変革をもたらしつつある「シェアリングエコノミー」。

 

今後、どのような影響を与えていくのか詳しく見ていきましょう。

 

社会に与える影響

就労形態と働き方の多様化

ネットの普及により、場所を選ばす働けることから、潜在的な労働力が見えるようになり、ライフステージや価値観を反映した、多様な就労形態と働き方を行う人材が急増します。

 

プロフェッショナル人材へのニーズの増加

雇用を前提としない自由な就労形態と働き方を選択できるようになります。

 

特に、高度なスキルを持った人材に対するニーズが高まり、労働市場に占める割合が増加します。

 

柔軟な雇用・労働市場の形成

自由な就労形態と働き方が広まることによって、柔軟な雇用・労働市場になっていきます。

 

同時に能力向上のための機会や、労働市場でのマッチングが、一層重要視されるようになります。

 

国際的な競争激化

ネットの普及により、サービスの市場が世界にまで広がるため、競争も世界規模に。

 

チャンスが大きくなると同時に、リスクも大きくなります。

 

セーフティネット構築が必須

これまでは、被雇用者であることを前提とした社会制度となっていましたが、これからは被雇用者以外の就労形態と働き方を選択する人が増加する可能性があり、そうした人たちに向けた社会保障などのセーフティネットの構築が急務となります。

 

企業に与える影響

人材獲得・育成の競争激化

雇用・労働市場の変化を先取りする新しい観点から、革新的な商品や新サービスの提供を実現できる高度なスキルを持った、プロフェッショナルな人材の育成と獲得の競争激化が予想されます。

 

適所適材の雇用

日本特有の年功序列や終身雇用を前提とした、職務や勤務地を限定しないメンバーシップ雇用での働き方が大きく変化し、専門スキルを活かし職務や勤務地を絞り込むジョブ型雇用による適所適材の働き方が拡大します。

 

柔軟な基盤整備が重要

変化に対応した組織形態や人材マネジメントを実現し、プロフェッショナル人材を含んだアウトソーシングを柔軟に活用できる、評価制度・報酬制度などの基盤整備が重要になってきます。

 

組織改革・環境整備の必要性

1980年代に生まれ、2000年以降に社会人となるミレニアル世代が社会や企業の中心となりつつある中で、企業はミレニアル世代が何を職場や仕事に求めているのか、価値観を理解し、それに応じた組織の改革や環境整備が必要となるでしょう。

 

個人に与える影響

自由な就労形態と働き方

スマホを代表するモバイル端末の普及によりネットを介したスキルのシェアが実現できるようになり、今までよりも一層、多様化した人材が能力を活かし自由な就労形態と働き方が可能となります。

 

キャリア選択の拡大

就労形態は、被雇用者から業務請負で複数の会社の仕事をこなす働き方も可能になります。

 

さらに、ネットを介したビジネスモデルであれば、年齢を問わず、低コストで個人でも起業ができ、若者から高齢者までキャリアの選択の幅が広がります。

 

プロフェッショナル化の重要性

キャリアの選択や、就労形態と働き方が拡大した労働市場では、個人の「報酬や対価に値する働きを提供する」プロフェッショナルとしての自覚が不可欠となります。

 

そのため、自立したキャリア形成とその基礎となる能力の獲得が重要です。

 

スキルや能力向上がポイント

社会の急速な変化に伴い、体力や記憶ではなく、価値ある創造ができる人材へのニーズが高まります。

 

これまで通用していた能力は陳腐化しやすくなり、継続的な能力やスキルの向上をしなければ格差が拡大していく可能性があります。

 

まとめ

シェアリングエコノミーによって、すべての人がさまざま形で経済行為に参加できるようになる社会がすぐそこまで来ています。

 

このビジネスモデルを利用することによって、今までの生活が、より便利で快適なものとなるでしょう。

 

これからの時代は、知的労働から価値労働へとシフトしていくことが予想されています。

 

そのため、従来の働き方ではなく、時代のニーズに合った価値労働ができるよう、能力の向上が重要となります。

 

今のうちから、スキルを高めておくことをおすすめします。

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