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■ヘッドハンティングとは

ヘッドハンティングとは、クライアントが求める人材を「人脈」「評判」「インターネット」などを駆使してあらゆる業界から探し出してスカウトする採用手法です。

経営層や管理職層など高いポジションに適した人材を探す際に多く使われます。

たとえば競合他社の優秀な人材をスカウトしてより有利な条件を提示し、自社に引き抜いて採用といった成果をあげることができます。

 

日本では主に外資系企業が活用していましたが、国際社会が活性化し企業に競争力が求められるようになったことで、最近は日本企業でも活用の場が増えてきました。

また、ハイポジションではない一般社員の間でも”転職してキャリアアップしていく”という志向が広まっており、以前に比べてヘッドハンティングの認知度は高まっています。

 

■ヘッドハンティングと人材紹介の違い

近年エグゼクティブ層向けの転職エージェントが増えたことで、ヘッドハンティングと混同されることが多くなっています。

実際に転職エージェントのサイト内で「ヘッドハンティング」といった言葉が使われていたりしますが、ほとんどの場合が本来の意味とは大きくかけ離れています。

人材紹介を行う転職エージェントは、登録者の中から人材を紹介するのですが、ヘッドハンティングは、転職サービスを利用していない人も含みすべてのビジネスパーソンが対象です。

転職サービスを利用していない=転職を希望していない、というわけではありません。

たとえば、「忙しくて転職活動をする時間がない」「条件次第では考える」「現状に不満はあるが安定を考えて現状維持」などの理由で転職活動をしていない人もいます。

一般的に優秀な人ほど高い地位に就いていたり、相応の報酬を得ていたりするので自ら積極的に転職活動をしない傾向もあります。

そういった人材を紹介する術を持つのがヘッドハンティングなのです。

費用面の違いでいうと、転職エージェントは紹介した人材が入社した時に支払う完全成功報酬型ですが、ヘッドハンティングは入社時だけではなく依頼時にも費用が発生します。

 

■ヘッドハンティングのメリット

転職エージェントよりも時には数倍の費用がかかるヘッドハンティングですが、それでも利用者が増えているのは、それだけ大きな利用価値があるからです。

一般的に、企業がヘッドハンティングを求めてくるケースは大きく3つあります。

①企業が抱える問題・課題を解決できる人材が社内にいないとき
②通常募集で思うような人材が応募してくれないとき
③採用活動をオープンにしたくないとき

いずれの場合も、企業が望む「理想の人」を獲得したいという企業の想いが大きいとき。

ヘッドハンターが対象となる人材を見つけて積極的にアプローチすることで、元々積極的に転職の意思がなかった人の心を動かすことができれば、通常採用では出会えないような人材を獲得できるという大きなメリットがあるのです。

ヘッドハンティングは、「どうしても必要な人材」を獲得するための切り札。

採用活動をオープンにすることなく、企業にとって大きな価値をもたらす素晴らしい人材を採用することができるのです。

 

■ヘッドハンターの実態紹介

では、実際にヘッドハンターはどんな活動をしているのでしょうか。

始めにまず知っておいてほしいのは、ヘッドハンターの仕事はとにかくお話をうかがうこと。

テレビドラマなどメディアの影響で誤解されがちですが、具体的な転職先の紹介は、面談を重ねる中で時間をかけて進めていくのが基本。

特に初対面の方にいきなり転職先を紹介することは原則ありません。

また、クライアント企業の上層部との打合せや自分のヘッドハンティングで転職した方などのフォローなど、ほとんどが「人と会う、人と話をする」ことに時間が割かれます。

そこで一番肝となる業務は下調べです。

面談相手がどんな方であっても、現職のことだけではなく過去の経歴も必ず一通り調べます。

それが話題に上がることは無くても、状況をしっかり把握して理解しているかどうかが相手に与える印象に大きく影響します。

話題の引き出しが多い方が話を進めやすくなるのは当然です。

ヘッドハンターは、限られた時間の中で相手の本音を引き出さなくてはいけません。

そのための準備に費やす地道な努力こそが結果的に大きな価値を生む成果に繋がっていきます。

 

■まとめ

日本におけるヘッドハンティングはまだまだ発展途上です。

「ハンティング」という言葉のせいか誤解されやすい面もありますが、国際化が進み今後も変化が続いていく日本のビジネスシーンにおいて、より即戦力を求める企業が今後ヘッドハンティングを活用する場面は増えていくでしょう。

大きな価値を生み出す人材を獲得することは、企業の将来を左右することにも繋がっていきます。

従来の採用活動とヘッドハンティングを上手に併用しながら、適材適所に優秀な人材を確実に確保していくことが重要となっていくでしょう。

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