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「オヤカク」とは?

「オヤカク」とは、内定を出した企業が、内定者の親に対して入社の承諾が取れているか確認することを指します。

 

企業が内定予定者の「親に確認する」が語源です。

 

確認方法は企業によって様々ですが、電話での直接連絡や資料・手紙の送付、ホームページでの情報公開などが一般的には多く、中には親向けの説明会や会社見学会を開催したり、家庭訪問を行う企業も。

 

本来、企業への入社は本人の意思で決めるものですが、最近は子供の将来を案じるあまり就活に介入する親が増えており、入社前あるいは入社後にトラブルが起こるケースも少なくありません。

 

企業側にとっては、特に新卒の場合は1年以上も前から時間をかけて選考した内定者に、最後の最後で本人の意思でない理由で辞退されてしまうことは最も避けたいこと。

 

そのためにも親に対して会社を理解してもらい、事前に入社の承諾を取っておくことを重要視し、「オヤカク」に力を入れる企業が増えてきているのです。

 

とはいえ、そもそもなぜ子供の就活にまで関与する親が増えたのでしょうか。次項ではそんな親の心理がどのような背景で生まれたのかについて述べたいと思います。

 

就活生の親の心理

少子化による思い入れの強さ

少子高齢化が進む日本。

 

内閣府の発表によると、近年出生率は微増減を繰り返していますが欧米諸国と比べて低く、一人っ子または兄弟が少ない家庭は増え続けています。

 

そのため、ひとり息子やひとり娘に対する「教育」や「就職」への思い入れは格段に強くなっているのです。

 

たとえば教育費の負担額も必然的に高いので、「ここまで大事に育てたのに」という想いから、学校だけではなく就職先への関心も強まったと言えます。

 

「大手企業なら安泰」という根強い価値観

親の世代は、終身雇用や年功序列がまだ主流で、バブル崩壊後の氷河期時代を味わった世代。

 

だからこそ「大手企業なら手厚い福利厚生と安泰な人生が保証される」という価値観が根強く残っており、いわゆるベンチャー企業や中小企業に対して漠然とした不安を持っています。

 

その証拠に、親が内定先に反対する理由として多いのが「大手企業に勤めてほしい」「中小・ベンチャー企業だから」「労働環境が悪い」といった企業規模や環境面から、「内定先の将来に不安がある」に至ったケースがほとんどです。

 

オヤカクは、そうした心理を持つ親に対して自社がどのような会社なのかをきちんと理解してもらう良い機会でもあるのです。

 

具体的な対応策

会社規模や事業内容、目的などにより方法は変わってきますが、実際に企業が行っている「オヤカク」には主に下記の方法があります。

 

対策例

・会社案内(パンフレット・DVD)送付

・自社製品と手書きの手紙を送付

・父兄の同意書をとる

・ご挨拶の電話をする

・親向けの企業訪問会を実施

・内定式の写真を親向けに送付

・内定者懇親会や食事会に親を招待

・採用ページに「親向け」ページを開設 など

 

オヤカクの目的は親の確認を取ることですが、単に親に”入社を承諾してもらう”だけではなく、”子供が入社する会社を理解してもらう”という意識を持って行うことが大切です。

 

事業内容や福利厚生、企業理念、社会貢献活動、職場環境、経済状況(上場している等)など、あらゆる側面を知ってもらうことで会社に対する理解が深まれば、入社の承諾もスムーズに取りやすくトラブルも発生しにくくなります。

 

「オヤカク」を行う際の注意点

何でもやり過ぎはよくありません。過度なオヤカクは逆に内定辞退に繋がる要因を生んでしまうことがあります。

 

オヤカクの対象は内定者のご両親ですが、あくまで企業に入社するのは内定者本人。

 

そのため、内定者にオヤカクの目的や趣旨をきちんと説明してから行うことが鉄則です。

 

ただ単にオヤカクを行うだけだと後々トラブルに繋がる要因にもなりますし、必死過ぎても逆に不信感を抱かせてしまうことにもなりかねません。

 

対応には細心の注意が必要です。

 

また、やり過ぎも内定者の囲い込みのように受け取られてしまい、「オワハラ(就活終われハラスメント※他社への就職活動をやめさせたり、他社の内定を辞退するよう迫る行為)」と受け取られてしまう可能性も。

 

そうならないためにも、内定者とご両親の両方とコミュニケーションを大切にして、双方の意向や意志を継続的に確認しつつしっかりとした信頼関係を築いていくことを心掛けていきましょう。

 

まとめ

昨今の新卒採用活動において、内定をもらった企業に入社するかしないかは学生の意志だけではなく、親の意向も重要ポイントであることがわかりました。

 

「自分が入社する会社なのに自分で決められないの?」と思ってしまいがちですが、本人が入社を希望していても親が企業に不満を持っていると様々なトラブルが起こることがあるため、新卒採用をスムーズに進めていくためにも「オヤカク」の対策は必須です。

 

現代はかつての高度成長期とは違い、大手と言われる企業でもどうなるかわからない時代。

 

より優秀な学生を採用するためにも「オヤカク」は重要な採用活動の一環として、対応策を考え、採用計画に組み込んでいくようにしましょう。

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