いざ求人広告を出すとなると、大抵の場合はテキストだけでなく画像も必要となります。
ただ、良い写真を載せたいからと言って「フォトグラファーを雇うほどの予算はない。
」「どんな写真を撮ったらよいのかも分からない。
」という方も多いはず。
そんな方のために今回は、初心者の方でも簡単に使える『写真を撮る際のポイント』をご紹介します。
被写体と撮影シーン
被写体を選ぶ際に意識すべきこと
そもそも、何を写真に収めればよいのかが分からない方もいると思います。
もし仮に載せられる写真が1枚だとすれば、『人物写真』を選ぶことをオススメします。
求職者はオフィスの風景や外観の写真よりも、人が映っているも原稿に親近感を感じやすく、応募意欲を高める効果があります。
どういった人物を選ぶかに関しては、『会社が求めている人物像に近い社員』にすることが重要です。
例えば若手の営業スタッフを採用したいのであれば、社内にいる「若手の営業スタッフ」をモデルに使いましょう。
求人広告を見ている求職者は、被写体を通して「その会社で働く自分の姿」を投影しているのです。
撮影シーンにもこだわりを
撮影シーンであれば『仕事風景』のカットが効果的です。
それを使うことで仕事へのイメージがより鮮明になります。
可能であれば複数人で写っている写真にすると、より職場の雰囲気が伝わりやすくなります。
その他、「良好な人間関係」を伝える方法として、飲み会や社員旅行等の写真を使うのも一つの手です。
あまりにもくだけた雰囲気の写真だと、かえって会社のイメージを損ねる危険性があるのでご注意を。
身内だけに伝わるものにならないよう、第三者の目線で冷静に写真を選ぶことが重要です。
構図やバランスにこだわりを持つ
まずはマネをすることから
いざ撮影する被写体やシーンが決まっても「どういった構図で撮れば良いのかが分からない」場合。
まずは、お手本とするイメージをインターネットや雑誌等から探し、その画像を参考にしながら撮ってみることをおすすめします。
例えばインターネットの場合、『(募集する職種名)+求人+写真』、で検索すると様々な写真が出てきます。
ただ実際に撮影してみると、思った通りにならないことがしばしばでしょう。
プロのカメラマンでも1回で理想の写真を撮れるわけではありません。
撮った画像を、確認しながら試行錯誤を重ね、少しずつ頭の中でイメージしている写真へ近づけていきましょう。
使用する画像のバランスにも注意が必要
撮った画像を複数枚掲載できるのであれば、バランスよく画像を選ぶことも大事です。
被写体の表情1つを取っても、『真剣に仕事をしている顔』『仲間同士、笑顔で楽しそうにしている顔』など、様々なバリエーションがあります。
人物写真だけでなく内観・外観写真、自社で扱っている商材の写真なども取り入れると、伝わる情報が多くなります。
もちろん、ただ情報量を増やせば良いわけではありません。
本質はあくまでも、文章では伝えきれない魅力を伝え、応募の意欲をかき立てることです。
光を味方にする
悪い写真となる原因の大半が「暗い」こと
写真が暗いと、求職者に元気がなさそうな印象を与えてしまいます。
マニュアル設定で細かく明るさ等を調整できればベストなのですが、初心者の方には中々ハードルが高いかもしれません。
比較的簡単な方法としては、『Pモード』を使うことをオススメします。
これは自分で設定したISO感度に応じて絞り値とシャッタースピードをカメラが自動的に決めてくれるモードです。
余裕があればこの設定にある『露出補正』が使えると、写真の明るさを意図的に調整することができ、仕上がりは劇的に向上します。
顔をきれいに写すなら、「蛍光灯の欠点」を知ること
室内で撮影する場合の多くが「蛍光灯の光」に照らされた環境なのではないでしょうか。
蛍光灯下の撮影で注意すべき点を記載します。まずは「モデルを蛍光灯の真下に立たせてはいけない」ということです。
蛍光灯の真下に人物が立つと、真上から光が差しこむ形になるので、目の下や鼻の下などに暗い影が落ちてしまいます。
そうすると、疲れた印象を与えてしまいます。
それを避けるには、蛍光灯から少し離れた位置にモデルを立たせて、光をまんべんなく顔に当ててあげることが重要です。
まとめ
求人広告の写真は、ページ全体の中でも一番目につきやすく、必要な情報を端的に伝えることができます。
だからこそ慎重に写真を選定する必要があります。
今一度「どういった情報を求職者に見てもらいたいのか」「それを見て、何を感じてもらいたいのか」を明確化した上で、撮影に臨みましょう。
それらがイメージできていれば、被写体や構図などが決まりやすくなります。
加えて、今回挙げたようなちょっとしたテクニックを取り入れるだけで、あなたの撮る写真は以前よりグッと魅力的になり、求人原稿もワンランク上の出来栄えになるでしょう。