AIを活用したシステムを介して、メールやSNS、メッセージングアプリなどでやり取りを行うチャットボット(ChatBOT)。

 

最近はビジネスシーンでの利用でも注目されており、リクルーティングで活用するケースも増えています。

 

採用現場でどのように活用され、どんなメリットがあるのかをここでご紹介します。

 

採用現場でチャットボットが注目されている理由

まず大前提として、採用市場を取り巻く環境の変化や労働人口の減少による人材採用難であること、その中で企業が優れた人材を獲得するために競合優位に立つ重要性は年々高まっています。

 

そのため採用担当は、より効率よく理想に近い人材採用の実現に向けて競合に対する強みをつくり出し、従来のやり方に拘らず「”攻め”の視点での採用施策」が必要となっているのです。

 

その点においてチャットボットは、コミュニケーションツールとして採用プロセスにおけるあらゆる採用担当者と求職者のやりとりを効率化することに大いに役立ちます。

 

一般的な採用プロセスでいえば、「採用告知」→「募集」→「選考(スクリーニング)」→「面接設定」→「内定通知」ですが、そのほぼすべてにマンパワーがかかっているのが従来の手法。

 

そこにチャットボットを活用することで、応募者とのコミュニケーションにおけるルーチン作業や定型業務を可能な限り自動化することができるのです。

 

採用チャットボットで出来ることは?

では実際に、採用プロセス上でチャットボットを利用してどんなことができるのでしょうか。

 

◆応募者からの質疑応答

◆スクリーニング(スキルチェック他)

◆面接のスケジュール調整・設定

◆求職者へのメッセージ送信 etc…

 

今までは一般的に人材を大量採用するときは、セミナーを開催し書類選考から面接までほぼすべてのプロセスにおいて採用担当者と応募者の「人と人」とのやり取りで進められてきました。

 

それらを採用チャットボットに代行してもらう、ということになります。

 

採用チャットボットを利用することでメールの見落としや対応漏れを防ぐだけではなく、やりとりを通じて応募者の経験やスキルレベルを取得できるためスクリーニングまで実施が可能。

 

さらにやり取りのログを収集しデータとして翌年に活かすこともできます。

 

最近は、就活生へ仕事情報を提供する機能を持つチャットボットも現れています。

 

将来的には応募者の満足度向上やデータ分析など採用実務以外の分野への拡大も期待されています。

 

チャットボット導入のメリット

まず、応募受付から応募者とのやりとり、面接のスケジュール調整などの業務を採用チャットボットが行うことで、採用担当者の工数の大幅な削減が可能です。

 

また、24時間・365日対応できるようになるため、効率化だけじゃなく選考自体のスピード化を図ることができます。

 

選考期間が長くなればなるほど他の企業の選考が進んで内定辞退されてしまう…といったことが起こりがち。

 

そうならないためにも、採用担当者の無駄な労力・時間をできるだけ無くし、それによって生まれた時間をじっくりと応募者を見極めるための時間に使いましょう。

 

たとえば、一人ひとりの面接時間を少し伸ばして直接コミュニケーションできる時間を増やすことでそれまでより内容の濃い面接ができるはずです。

 

そうした質の高い採用を継続的に行っていくことができれば、入社後のミスマッチや早期退職などの課題を解決することにも繋がっていくのではないでしょうか。

 

結果的に、採用業務に関わるコストも確実に削減されることになります。

 

転換期を迎える採用業務の未来

採用チャットボットの活用が増えているだけではなく、昨今の日本では様々な採用管理システムが生まれています。

 

AIやビッグデータの台頭によって、今や人と人とのコミュニケーションまでがテクノロジーで代替する時代。

 

その点においても、チャットボットが一つのイノベーションとなって採用業務の転換に影響を与えていると言っても過言ではないでしょう。

 

いつの時代も企業成長に優秀な人材は欠かせません。

 

人手不足が慢性化している中でも、採用担当者は優れた人材、本当に活躍する人材を見極めなければなりません。

 

そのためにも、AIなどの最新テクノロジー最大限活用してオペレーションを効率化し、面接などのコミュニケーションや企画力が必要な業務にもっと注力すべきなのは明らかです。

 

従来のExcelやメールとは違ってシステム導入にはコストがかかりますが、初期段階で多少コストがかかったとしても、将来もたらされるメリットを考えた場合、それを必要な投資として考えられるかどうかがカギとなるでしょう。

 

まとめ

採用業務は応募者とのやりとりが多く、面接の案内・調整など人と接する重要な業務が多いです。

 

だからこそ今までは「人と人」で行ってきたわけですが、実それらを効率化することで生まれるメリットもあることがわかりました。

 

採用チャットボットは、今までのリクルーティングにおけるコミュニケーション方法の常識を覆す画期的なツール。

 

企業がうまく活用すれば、採用担当者と応募者双方にメリットをもたらし、自社にマッチした優れた人材の採用に大いに貢献してくれるはずです。

 

チャットボットをはじめ新たな採用管理システムの構築など、今後は採用の在り方や手法もどんどん新しいモデルに変わっていくのではないでしょうか。

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