様々な経営者や教授が提唱している「マインドセット」について、その重要性を一度は聞かれた方もいるのいではないでしょうか。
マインドセットという言葉。
耳にしたことがある方でも、それが具体的に何を意味していて、どういう価値をもっているのかをご存知でしょうか。
今回、そんあマインドセットについて、その重要性を開設しながら、どうすれば良いマインドセットが手に入るのかを解説したいと思います。
マインドセットとは
マインドセットというと仰々しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言ってしまえば「無意識の思い込みやクセ」のことです。
私たちは、これまでの経験や教育・先入観などから、知らず知らずのうちに思い込みや固定化された考えを持っています。
マインドセットは、私たち個人だけでなく、企業や部署などの集団にも存在しており、企業理念、歴史、市場、商品特性、成功体験などにより独自の価値観を保有しています。
例えばベンチャー気質の強い会社であれば「まずはやってみる」という成長型のマインドセットを有していたり、トップダウンの会社などでは、価値観や仕事の優先順位が異なってきます。
また、同じ企業であっても部署ごとにマインドセットが異なるケースもあり、あまりに違いすぎると、社内の連携体制に大きな影を落とすという事もあります。
一般的に、人材の少ない企業では、このマインドセットが固定化されやすい傾向があり、市場の動きや時代のトレンドなどへの対応が遅れがちなることがあります。
もちろん、もともとあるマインドセットが成長型であれば、そういった心配も少ないですが、こうした企業のマインドセットが、ビジネスの成功を大きく左右することは間違いありません。
マインドセットの重要性
マインドセットは、いわば人や組織の行動原理に紐づいており、あらゆる行動を支える土台と言われるほど大切なものです。
例えば「失敗を恐れずやる」というマインドセットを持つと、何かしらのハードルに直面したときに、自然と失敗を恐れずチャレンジする道を選択します。
しかし、このマインドセットを持っていないと、ハードルに直面するたびに悩み、その都度判断や行動基準が変わってくるでしょう。
これが、マインドセットが行動原理に紐づいていると言われるゆえんでもあります。
また、こうしたマインドセットによる行動の積み重ねは、その人そのものの価値観を形成していきます。
失敗を恐れずチャンレジを繰り返し、成功体験を積み上げてきた人は自信に満ち溢れ、その経験からトラブルに直面しても動じず対処することが出来るでしょう。
逆にハードルにぶつかるたびに悩み続けてきた人は、同じ経験を何度しても悩み続けることになります。
このように、行動原理や価値観に直結するマインドセットを良い方向に繋げていくことで、その人やその人の人生を劇的に変化させたり、企業の成長を急激に加速させる起爆剤にもなるということです。
成果を上げるためのマインドセット
では、どういったマインドセットが、人を成長させたり、企業を成功へと導くのでしょうか。
ここではそんな成果につながるマインドセットを紹介したいと思います。
責任の所在を「他人」から「自分」へ
何か問題が起きた時、仕事で成果が上がらないときなど、環境や人のせいにすれば気持ち的には楽になりますが、これが組織全体にはびこると、いわゆる責任転嫁や事なかれ主義へ繋がります。
「自分ならどう対処するか」「どうすれば問題を解決できるか」を考える習慣をつけることで、解決の糸口が見つかり、仕事の成果へと繋がります。
理想論ではなく現実を見て行動する
理想を掲げることは決して悪いことではありませんが、掲げた理想だけを見て仕事をしていては、現実とのギャップに苦しむことになります。
現状でできることを模索しつつ、現実をいかに理想に近づけていくかを考え行動していくことが、仕事の成果を生み出すことに繋がります。
権限に依存せず、提案していく
組織を動かす権限がないからできないと考えているのであれば、それはもはや固定観念に捉われていると言わざるを得ません。
組織を動かす提案があってこそ、はじめて権限がふるえます。
であれば、良い提案をどんどんと発信していくことも、仕事の成果に繋がるといえるでしょう。
正解ではなく可能性を探す
ことビジネスにおいては、正解といえる行動はありません。
なぜなら未来はだれも予測できないからです。
そんな中で、正解を求めて行動してしまうと、誰かの行動によってもたらされた正解のみを追うようになり、自分で考えるという習慣が失われていきます。
「今よりも良くするためには」というマインドセットを持ち、常に可能性を模索することで成長へと繋がるでしょう。
新しい価値観を受け入れる
「こうしなければならない」「こういうものだ」という固定観念は、自分自身の視野を狭くし、新しいことを見つけるチャンスを逃してしまいます。
自分が理解できない意見やこれまで知らなかった世界に触れたときに、「理解しよう」という姿勢をもって取り組むことで、新しいチャンスに巡り合えるでしょう。
知識よりも思考を重視する
これまでの知識や経験による「知恵」は、有効であるケースもありますが、あまり型にはまりすぎると、想定外の問題や市場の変化についていくことができません。
今何が起こっているのかなど様々な要因を意識し、蓄えた知識を活かすのではなく、新しい知恵を絞りだすことで、成長へと繋げることが出来ます。
インプットよりアウトプット重視へ
仕事は「成果」を求める場所です。
しかし、成果をあげるためには「学び」も必要。
だからといって「学ぶ」だけでは何も生み出しません。
成果を上げるためには必ず行動が伴うからです。
「会議で発言する」「提案する」など、自分の考えをカタチにしていくことを実践することで、成果を残すことが出来ます。
物事を顧みる習慣をつける
例えばひとつの仕事を終えたとき、達成感を感じるかもしれません。
しかし、そこで終わりではなく、今一度仕事を振り返り、もしかしたら他のやり方があったのではないか、効率的な進め方があったのではないかと顧みることで、次の仕事をより良い物ものにする糸口を見つけることが出来ます。
本当に大切なことを意識する
「お金が欲しい」「出世したい」「名誉が欲しい」など、仕事をしていくと、こうした欲が出てくるかもしれません。
しかし、それは本当にあなたの人生を幸せに導いてくれるのでしょうか。
「お金を得てどうするのか」「出世してどうするのか」といった、その欲望の先にあるものを見ることで、本当に自分が成しえたいものが見えてきます。
そして、それこそが自分自身をより大きく成長させるキーになります。
まとめ
成果を上げるマインドセットで挙げたものはほんの一例です。
いきなりすべてを実践しようと思っても、これまでの価値観や思考を崩していくのは本当に難しいことです。
まずは無理のないところから少しずつ積み上げていき、徐々に自分自身のマインドセットを変化させていくことで、無理なく成長することが出来るでしょう。
これを機に、明日からの行動を今一度見つめ直してみてはいかがでしょうか。