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■その1: ~そもそもなんでイライラしてしまうのか~

新人教育から少し逸れますが、そもそも人がどんなときにイライラを感じるのか考えてみましょう。

 

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◎電車が遅延し、会社が遅れそうな上に車内がいつもより混んでいる

◎ほんのちょっとの買い物なのにレジが混んでて長いこと待たされる

◎仕事で朝が早いのに、隣の部屋から聞こえる物音が気になって寝付けない

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ちょっと突飛な例を挙げてみましたが、すべてに共通しているのは「自分の思うように物事が進んでいかない」ということです。

新人の指導で感じるイライラの根本的な理由も同じこと。

社会人として当然すべきことができない、思い通りにならないという点に端を発しています。

指導に手間がかかるほど自分の仕事が滞るという悪循環に陥り、どんどんストレスをためこんでしまいます。

 

■その2 ~社会人の常識は新人にとっての非常識~

「しっかり聞こえるように挨拶する」など、社会人の基本的なマナーも新人たちにとっては常識でない可能性も考えなければなりません。

「そんなことまで教えてられないよ!」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、イライラを抑えて一言指摘すれば直ることもあります。

大切なのは新人を教育すること。常識を新人に染み込ませることも大切な指導のひとつなんです。

 

指摘をする際は、注意された内容を改善することの意義を新人に考えさせることも大切です。

ただ注意をしてやり方を教え、「こうしろああしろ」と指示を出すだけでは成長につながりません。だからこそ、ミスを未然に防ぐ注意点に重きを置いて教え、あとは考えさせる時間を与えましょう。

新人に自ら考える習慣がつき、ミスが減ってくればイライラを感じることも減っていくはずです。

 

■その3 ~ストレスは絶対に一人でため込まない~

自分でも知らないうちにジワジワとたまり、気づいた頃には新人の人格や行動を全否定するところまで来ていた……なんてこともあり得るのが、ストレスの恐ろしさです。新人への対応も感情をむき出しにしたものになり、社内の雰囲気も悪くなってしまいます。

ストレスを抱え込んだままでは、ただでさえ難しい新人教育を成功させるのは難しいでしょう。

 

明確な不快感ではなく、少しでもモヤッとした不満を感じるようになったら、同僚や上司に相談してストレスを発散するようにしましょう。解決策を他人に求めるだけでなく、「今年の新人は難しい子が多いですね、ハハハ」なんて雑談をするのも効果的ですよ。

 

自分が抱える責任を新人にも負わせることもひとつの方法です。

自分の責任ある仕事の一部を任せてみるといった方法を通して、仕事のことを自分から深く考えさせてあげましょう。

やり方を教えた仕事がこなせないときに困るのは自分――そんな認識を新人自身が持てば、あなたのストレスが軽減されると同時に、新人指導も大きく進展するはずです。

 

■その4 ~自分の心の主導権は自分で握れる~

あなたの指摘に対して新人がどう感じるか考え、伝え方を工夫する必要は常にあります。ですが、相手の反応や行動を完全に思い通り操作することはできません。

 

ストレスをため込む大きな原因のひとつに、「新人の主導権は自分が握っていなければならない」という先輩社員にありがちな意識があります。

この意識を思い切って捨て、「新人はあくまで他人なんだから、思い通りになんてならない」という前提で接することができれば、大きなストレスを感じることなく、より客観的に新人の指導を考えられるようになります。

 

他人の心の主導権は握れませんが、自分の心であれば意識を変えるだけでコントロールが可能です。

「新人とは得てしてそういうもの」くらいの気楽なスタンスで、気負うことなく向き合っていきましょう。

 

■まとめ

「相手は他人。思う通りにはならない」――そうした意識を持つという「ちょっとしたこと」についてお話ししてきました。

それでもやっぱり思うように行動しない、成長しない新人たちにイライラを感じることもあると思います。そんなときは誰かに相談したり、ストレスを発散する趣味に没頭したりして、自分の心の舵取りを意識しましょう。

指導する立場のあなたは新人たちにとっての見本でもあります。適切な指導で新人たちを導く「頼れる先輩」になれるよう心から祈っています。頑張ってください!

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