面接をしていて「この人の自然な姿が見たい」「この人はメンバーと上手くやっていけるのかな」など、思ったことはありませんか。

 

応募者も「自分が入る会社はどういった会社なのか」事前に知っておきたいと思っています。

 

入社してから「思っていたのと違った…」なんていう事態は、避けたいものですよね。

 

今回は、ミスマッチ採用防止に効果が期待できる体験入社についてご紹介していきます。

 

体験入社って何?

体験入社とは、入社を希望している応募者に一定期間働いてもらう制度で、期間は1日から数カ月と企業によりさまざまです。

 

また、体験入社実施のタイミングは、『内定後に行う場合』と『選考過程の一環として行う場合』があり、選考過程の一環として行う場合は最終面接前に行われるケースが多いです。

 

体験入社は職場見学とは異なり、応募者が実際に業務を行うため、企業と応募者の相性や業務の適性を見ることができます。

 

応募者もお試し期間があるので、仕事や企業への理解が深まり、入社後のギャップを軽減する効果があります。

 

数回の面接だけではお互い理解しきれない、伝えきれないことも多くあると思いますが、人柄や雰囲気などをきちんとたしかめることができるため注目されています。

 

体験入社の企業側のメリット

体験入社のメリットは、主に下記3点が挙げられます。

 

ミスマッチ採用防止

体験入社では実際に働いている姿を見たり、一緒にランチに行ったりすることで、応募者の適性や人柄を見ることができるため、ミスマッチ採用を防ぐ効果があります。

 

定着率向上

人間関係、職場の雰囲気、仕事内容などを実際に確かめ、納得したうえで入社に至るため、定着率の向上が期待できます。

 

課題の気づき

体験入社している応募者に定期的にヒアリングをすることで、社員だけでは気づきづらい教育体制などの課題も把握でき、改善策を講じることができます。

 

体験入社の企業側のデメリット

体験入社のメリットは大きいですが、始めるならデメリットも知っておきたいですよね。

 

主なデメリットは下記2点が挙げられます。

 

賃金が発生する

体験入社は応募者の適性を見極めるメリットもありますが、内容によっては賃金支払いが発生する可能性があります。

 

職場見学などのように業務に関わらない場合、賃金を支払う義務はありませんが、業務に関する指揮命令によって仕事をする場合は、賃金の支払いが必要です。

 

手間がかかる

体験入社を選考プロセスの一環として組み込んでいる場合、工程が多くなり、採用までにかかる期間が長くなります。

 

また、実際の業務に携わる場合は指導やフォローが必要となるケースもあるため、通常の採用活動よりも手間がかかります。

 

様々な業界で広がる体験入社

実際に体験入社制度を取り入れている企業の事例を見ていきましょう。

 

定着率向上

エン・ジャパン株式会社

面接などで仕事の厳しい部分を伝えるようにしていた。

 

あえてネガティブな情報もオープンにしていたのは、入社後のミスマッチを防止するためだったが、それでも早期離職者が出ていた。

 

営業に同行したりランチを一緒に取ったりすることで、社内の雰囲気や仕事への理解を深められる。

 

トライアルで実施した『体感転職』で入社した、中途社員の入社後1年の定着率では100%という結果に。

 

参考:エン・ジャパン「エン・ジャパン、自社の中途採用で“体感転職” 制度を導入。選考中に体験入社をして、ミスマッチのない転職実現を狙う。

 

ミスマッチ採用防止

ChatWork株式会社

ミスマッチ防止のため、面接通過者へ1~2日の体験入社制度を導入している。

 

実際に働いている人と一緒に仕事や食事などコミュニケーションをし、該当部署のメンバー全員の了承を得れば、合格となる。

 

体験入社制度を行ってから入社後のギャップが減り、ミスマッチ採用が減った。

 

参考:Remote Work Labo「新しい働きかたを支えるコミュニケーション ~ ChatWork 山本正喜 x SonicGarden 倉貫義人

 

入社後のギャップ軽減

東建コーポレーション株式会社

1日体験入社制度を導入している。

 

先輩の営業社員に同行し、実際の仕事内容や職場の雰囲気を確かめられる。

 

実際に働いている先輩社員と色々な会話ができるため、入社までの不安を解消できる。

 

参考:東建コーポレーション株式会社「体験入社制度 人事ブログ

 

まとめ

体験入社制度は企業側と応募者側どちらにとっても負担はありますが、ミスマッチ防止や社員の定着率向上、従業員満足度の向上など、得られるメリットは非常に大きいと考えられます。

 

応募者側からしても、入社前に企業の雰囲気や仕事内容の理解を深めることができるのは、不安材料の解消にも繋がり、「イメージと違った」という早期離職を防ぐことができます。

 

入社前に職場見学を希望する方が増えているように、体験入社制度は応募者のニーズに合っているのかもしれません。

 

この機会に体験入社制度の導入をご検討されてみてはいかがでしょうか。

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