近年、スマホで就職活動を行う人が増加したこともあり、動画を活用した採用活動に注目が集まっています。

 

今回は動画を活用した新しい採用活動「採用動画」についてご紹介します。

 

この記事では、採用動画のメリット・デメリット、企業事例、制作する際のポイントなどについて解説していきます。

 

採用動画のメリット

採用動画とは、動画を利用することで効率的に採用活動を行う新しい手法です。

 

まずはメリットをご紹介します!

 

魅力やメッセージが伝わりやすい

採用活動の第一段階は、求職者に認知してもらうところから始まるため、求職者の目に留まり、印象に残さなくてはなりません。

 

人間は目と耳から受け取る情報が9割を占めると言われていることから、その両方に訴えかける動画は、文章よりも理解しやすいのです。

 

また、文章よりも動画の方が2倍記憶に残るという研究結果もあるので、効率的な訴求が期待できます。

 

ミスマッチ防止の効果がある

職場の雰囲気や社員の様子といった内面的なものを、求人情報から伝えるのは難しいものです。

 

動画で先輩社員の働く姿などを見ることで、企業への理解が深まるため、ミスマッチ防止に繋がります。

 

たくさんの求職者へアピールできる

制作した動画はFace bookやTwitter、You tubeなどにも掲載できるため、就職活動にスマホを活用することの多い現代では、より多くの求職者に見てもらえる可能性が高くなります。

 

採用動画のデメリット

コストが掛かる

動画制作は、撮影や編集などの作業があり、時間が長くなるほど手間やコストが掛かります。

 

動画を活用して行う採用にはどんな種類がある?

採用動画は目的やターゲットによって変わるため、多様な種類があります。

 

代表的なものをご紹介します。

 

企業紹介

商品やサービスの内容、企業情報などを提供し、求職者が企業について理解を深めるために作成します。

 

社員インタビュー

社長のメッセージや先輩社員の生の声は、求職者から関心が高く、職場の雰囲気を伝えやすいため、採用動画で取り入れられることの多い動画です。

 

インターン動画

短い動画にすることで、企業は膨大な数のエントリーシートに目を通さなくても、効率的な選考ができます。

 

また、学生の人柄や雰囲気などを確認できるため、学歴や文章からは判断できない魅力的な人材の取りこぼしを防げます。

 

一次面接

スケジュール調整や、面接場所の確保など、面接に関する作業の負担を軽減できます。

 

また、PR動画を複数の面接官がチェックすることで、評価の客観性が増します。

 

動画面接は交通費などもかからないため、移動費用がネックになってしまう遠方の求職者も応募しやすくなります。

 

動画を使った採用活動の企業事例

パソナキャリアカンパニー

https://www.youtube.com/watch?v=HQ7aLYXikVs

 

パソナキャリアの社長が『自社の採用面接に挑む』という面白い企画で、入社2年目、7年目、9年目の面接官3名が、社長へ質問をしていく面接動画です。

 

面接動画では、会社のことを話しているため、企業への理解を深められる内容になっており、動画の最後には社長が面接官を面接するというサプライズも収録されています。

 

ロングバージョンは17分と長めの作りですが、各所に面接のワンポイントアドバイスなど、有益な情報も入っているため、見ごたえのある作りです。

 

クックパッド

https://www.youtube.com/watch?v=I_UBit79evc

 

クックパッドで働くさまざまな部署、役職の先輩社員が企業や、仕事をするにあたって大切にしていることなどを答えています。

 

先輩社員インタビューから「毎日の料理を楽しみにする」という企業理念が浸透し、そのためにできることを各自が行っていると感じられる、好感度の高い構成です。

 

また、社内の仕事風景やミーティング風景なども入っているため、オフィスの様子から会社の雰囲気が伝わってきます。

テンポよくシーンが切り替わるので、最後まで飽きずに見ることができます。

 

採用動画を制作する際のポイント

目的と採用ターゲット層を明確に設定する

採用ターゲットを明確に設定することは、求人募集を行う際、最も重要なポイントです。

 

誰に向けてメッセージを送りたいのかが分からないと、コンセプトが曖昧になり、十分な効果を発揮できません。

 

採用ターゲット層と、どのような目的で動画を制作するのかが明確になれば、それに沿った内容が決まり、効率的に訴求できます。

 

ポジティブな点以外も伝える

入社後すぐの離職を防ぐためにも、応募者が過度に期待するような動画は避けた方が無難です。

 

良いところばかりではなく、仕事の厳しさや、大変な点なども織り交ぜることで、ミスマッチを防ぎ、入社後すぐの離職防止に繋がります。

 

社員を出演させる

応募者は、実際に働いている社員や、どのような仕事をしているのかについて高い関心を寄せています。

 

先輩社員たちのインタビューや、実際に働いている姿などを取り入れると、入社後の働く姿をイメージしやすくなり、企業に対して親近感を抱きやすくなります。

 

まとめ

採用動画についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

動画を活用した採用活動は企業と求職者、双方にとってメリットが大きく、従来の採用方法でのデメリットをカバーするような、画期的な手法と言えるのではないでしょうか。

 

また、5Gが本格的に普及すれば、ますます採用動画を取り入れる企業が増加すると考えられます。

 

採用動画で成果を出すためにも、制作時のポイント『目的と採用ターゲット層を明確に設定する』『ポジティブな点以外も伝える』『社員を出演させる』を参考にしてみてください。

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