優秀な人材・会社に必要な人材の特徴とは。
優秀な人材の見分け方まで解説します。
採用難で応募者が集まりにくい中、数少ない応募者の中から優秀な人材を確保するのは非常に難しい状況です。
しかし、せっかく採用するなら優秀な人材を採用したいですよね。
優秀な人材や、会社に必要な人材にはどのような特徴があるのか、その見分け方についてご紹介していきます。
優秀な人材の特徴は?優秀な人ってどんな人?
「優秀な人材が欲しい」よく聞きますが、具体的にどういう人を言うのでしょう。
優秀な人材に共通する特徴をご紹介します。
問題解決能力が高い
仕事は問題や課題を解決していくことの連続です。
失敗や問題があった時、それを冷静に受け止められない人は優秀と言えません。
「どのような問題があるのか」「失敗の原因は何か」などを考え、そこから解決策を導ける人は、問題解決能力の高い優秀な人材です。
コミュニケーション能力が高い
世の中に人と関わりを持たずにできる仕事は、ほとんどありません。
自分に与えられた仕事だけではなく、スムーズに仕事が進むよう周囲のことも考えて動かないと、組織の生産性が低下してしまいます。
相手の求めているものや、自分の役割を理解し、円滑なコミュニケーションが図れる人は優秀な人材と言えます。
素直
自分ではできているつもりでも、他人から見ると不十分なことはたくさんありますよね。
他人から欠点などを指摘されるのは、嬉しいものではありません。
しかし、それを改善点として素直に受け止められる人は、自分を冷静に判断できる優秀な人材です。
また、素直に話を聞いてくれる人は、他人からアドバイスをもらいやすく、成長しやすいという特徴もあります。
相手の立場で考えられる
ビジネスにおいて、信頼を得ることは何よりも重要です。
自分の立場でしか考えることのできない人は、誰からも信頼されません。
相手の立場になり、求めているもの、悩んでいることを客観的に把握できれば、ニーズに応えやすくなります。
また、相手への理解が深まると信頼関係が構築され、スムーズに仕事を進められるようになります。
レスポンスが早い
優秀なビジネスパーソンはレスポンスが早いという特徴を持っています。
仕事はさまざまな人が関わっているため、レスポンスの遅さは、その仕事に関わっている人たちに影響を与えてしまいます。
そのことを十分に理解している人はレスポンスが早く、信頼も得ることができるのです。
優秀な人材の見分け方
優秀な人材の特徴を見てきましたが、どのようなところから見分けられるのか気になりますよね。
ここでは、優秀な人材の見分け方をご紹介します。
的確な受け答えができる
的確に受け答えができている人はコミュニケーション能力が高いと言えます。
なぜなら、相手の話をしっかり聞いていないと的確に受け答えできないからです。
コミュニケーションは話す力だけではなく、相手の話を聞く力も必要となるため、的確に受け答えができる人はコミュニケーション能力が高いと判断できます。
批判的なコメントにならない
面接時に失敗談や、離職理由などを聞いている企業がほとんどだと思いますが、その際、批判的なコメントをする応募者は意外と多いですよね。
相手の立場で考えられる人であれば、相手へ悪い印象を与えかねない批判的なコメントは避けるでしょう。
また、失敗の話を聞いたとき、「~○○を学んだ」「○○をこのように活かした」などプラスの話が出てくるかチェックすると、失敗を次に活かすことができるポジティブな人と考えられます。
スムーズに連絡を取り合える
先述したように、レスポンスの速さは優秀なビジネスパーソンに共通する特徴の一つです。
社会人になると、日々、さまざまな人とたくさん連絡を取り合うようになりますが、なかなか連絡がつかない人は、相手にストレスと不信感を与えます。
採用の場面では、候補者との連絡をスムーズに取り合えるかどうかが一つの指標となるでしょう。
挨拶や謝罪などがきちんとできる
挨拶やお礼、謝罪ができない人は、人間関係の構築に難がある可能性があります。
何か起きた時に自分は悪くなくても、まずは事実を受け止めて謝罪することが重要です。
「きちんと挨拶ができる」、「すぐに言い訳しない」、「きちんとお礼を言える」など、当たり前のことを当たり前にできる人かを見極めましょう。
優秀な人材を採用するには?
売り手市場の今、企業は応募者から選ばれる立場でもあります。
優秀な人材を採用するには、下記のポイントをおさえましょう。
経営者が積極的に採用活動へ参加する
「企業は人なり」という言葉があるほど、企業にとって人材は重要な資源です。
優秀な人材の特徴は先述した通りですが、企業や職種によって異なる点もあるかと思います。
採用活動にも経営者の視点から将来的に自社を担うことになる人材を明確にさせ、戦略的な採用活動を行うことで、より企業にフィットした優秀な人材を採用できるようになります。
迅速な対応
書類選考や面接日程調整、合否通知など、応募者への対応を行うタイミングは多々あります。
ほとんど人は、複数の企業へ同時に応募しているため、アクションが遅くなるほど、候補者と連絡がつかなくなってしまいます。
特に、中途採用の場合は早めに転職活動を終わらせたいという気持ちの人が多いため、採用が決まった企業へ早々に入社を決めるケースも多々あります。
細部まで教育が行き届いている
求職者はさまざまな企業へ足を運び面接を受けていることがほとんどで、下記のような点をチェックし比較検討しています。
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社員の身だしなみ
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受付の対応
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面接官の対応
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応接室の清潔さ
実に多様なところを観察していることが分かりますね。
しかし、これらは来客を迎えるにあたって、最低限のマナーです。
誰だって、社員教育の行き届いていない企業に好んで入社したいとは思いません。
細部まで教育の行き届いた企業は、安心感を与えられるため、優秀な人材を獲得しやすくなります。
優秀な人材がすぐに辞めてしまう理由
優秀な人材ほど早く辞めてしまう傾向があります。
まずは辞める理由から見ていきましょう。
優秀な人にタスクが集中する
優秀な人だからこそ、周りよりも仕事ができてしまい、その分回ってくる仕事が増えるというのは、よくあることです。
一部の人にタスクが集中してしまうことで、他の人たちよりも業務量が多くなり、「忙しいのに給料が上がらない」といった理由で辞めるケースが多く見受けられます。
成長の機会がない
優秀な人材は、キャリアアップしたい、成長したいと考えていることから、転職することに抵抗のない人が多いです。
ルーチンと化した仕事ばかりになると、「ここではもう成長できない」「他の仕事にチャレンジしたい」と感じて、辞めてしまうケースがあります。
権限を与えられない
一つひとつに上司の許可が必要など、権限を与えられていない場合、やりづらさを感じてしまいます。
年齢や性別などに関わらず、能力を認めてくれる会社へ転職した方が、パフォーマンスを発揮できると考えて転職するケースもあります。
優秀な人材を定着させるためにできる施策
続いて、人材定着のために会社ができる施策をご紹介します。
退職の意思が決まってしまうと、引き戻すことは困難です。
事前に対策を講じて、人材を定着させましょう。
評価体制を見直す
優秀な人材は、定量的な目標を達成できる人がほとんどですが、それだけでは不十分です。
成果だけでは評価することのできない教育などの面にも焦点を当て、定性評価ができるよう評価体制を整えましょう。
人事評価については「社員の力を伸ばすための人事評価」で詳しく解説しています。
積極的に提案やアイデアを取り入れる
優秀な人材は課題の本質を見て、的確な提案をしてくることが多いです。
提案やアイデアが出たら、積極的に検討して取り入れることで、より良い環境を自分たちで作れる魅力的な会社になります。
チャレンジングな環境を作る
ジョブ・ローテンションなどを取り入れることで業務のマンネリ化を避け、意外な才能を見つけることにも繋がります。
さまざまな仕事にチャレンジできる環境にすることで、優秀な人材の向上心を満たすことが可能です。
【おまけ】仕事ができない人の特徴・見分け方
優秀な人を見極めるためにも、仕事ができない人の特徴を把握しておく必要があります。
下記の特徴に当てはまりそうな人は注意しましょう。
タスク管理ができない
仕事には納期や期限などがつきものですが、締め切りをオーバーしてしまう人はタスク管理ができていない人です。
締め切りを守れないと、他の人のスケジュールにも影響を及ぼし、信頼関係が構築されません。
報・連・相ができない
報告、連絡、相談はスムーズに仕事を進める上で、非常に重要です。
これらを怠ったばかりに、トラブルが大きくなるケースも多いため、きちんと報・連・相のできない人は仕事のできない人に共通している特徴と言えます。
同じミスを繰り返す
一度教わった内容を完璧にできるという人はそう多くありません。
しかし、同じミスを何度も繰り返してしまうという人は、メモを取っていなかったり、集中力が散漫していたり、何らかの問題があると考えられます。
レスポンスが遅い
仕事はさまざまな人が関わっているため、レスポンスの遅さは全体的な業務の進行に影響を及ぼします。
相手がいる仕事はレスポンスのスピードが重要となるため、レスポンスの遅い人には、注意が必要です。
優秀な人材は他企業との争奪戦
空前の売り手市場の中、優秀な人材はどこの企業でも引っ張りだこです。
「即戦力となるようなスキルを持っているか」というのも大切ですが、スキルはいずれ身につきます。
重要なのは、将来的に自社に貢献してくれそうな優秀な人材を見極めることです。
優秀な人材の特徴や仕事のできない人の特徴を把握し、他企業との争奪戦に負けないよう、採用活動を行っていきましょう。