売り手市場と言われている昨今、優秀な人材の獲得競争は激しさを増しています。
求人広告への掲載のみならず、自社採用サイトの運用、もしくは制作を検討している企業も多いのではないでしょうか。
ここでは、優秀な人材の獲得に向けて、求職者に響く採用サイトに共通するコンテンツをいくつかご紹介します。
必ず入れるべきコンテンツ
それぞれの企業がどういった人物を求めているのかによって、必要となるコンテンツは異なってきます。
ですが、大きく分けて以下の2点は、いずれの企業においても必須となる情報です。
1つは『募集要項』。
そもそもどのような職種を募集しているのか、応募の条件は何なのか等の、基本情報はもれなく載せましょう。
また、転職や就職理由の大きな要因ともなる給与等の待遇面をはじめ、勤務時間・休日休暇・福利厚生などの就業条件も必要不可欠です。
そしてもう1つが『選考フロー』。
求職者の多くは複数社の選考を同時並行で受けています。
大よそのスケジュールを立てる意味でも、実際の選考がどのような流れで進んでいくのか、どれくらいの期間を要するのかをあわせて書いておくと親切です。
これらを踏まえ、次項からは『自社の魅力』をより具体的に伝える上で効果的となるコンテンツをご紹介します。
社員インタビュー
インタビュー形式で実際にその会社で活躍している社員を紹介することにより、どんな人たちが、どのような仕事をしているのか等を求職者の方がイメージしやすくなります。
また「この企業は自分には合わないな」といったマッチングの度合いが低い求職者を、あらかじめフィルタリングする意味も持ちます。
インタビュー者を選ぶポイントは求める人物像に近い社員、もしくは「将来こういった人のように成長してほしい」という社員を起用すること。
インタビューの内容は、仕事のやりがいや魅力、将来の夢などが一般的です。
インタビューは「誰が」語っているのかが重要になるため、顔写真や名前はもちろん、担当業務まで載せた方がよいでしょう。
そのほかの内容としては仕事からプライベートまで、インタビュー者の1日に密着したものでコンテンツの差別化を図ることもできます。
大事なことは、その社員に求職者自身を重ね合わせ、「この会社は自分に合っているな」と思った人からの応募を集めることです。
企業文化・カルチャー
将来、その人がその会社で活躍する存在へと成長できるか否かは、会社の想いにどれだけ共感できるかが重要になります。
会社のビジョンや理念をしっかりと伝えることで内定辞退や入社早々の退職を防ぐことにも繋がります。
とは言うものの、例えば「弊社は、アットホームな雰囲気のもと、お互いが協力し合う文化があります。」とテキストだけで表現しても、求職者にはなかなか伝わらないもの。
そんな時こそ、表現方法が自由な採用サイトを有効的に活用しましょう。
伝えにくい雰囲気や、ニュアンスを伝える手法としては、働く社員などが映った写真を活用するのが一般的です。
最近では、会社のイメージ映像などの動画を採用サイトのTOPや特定の位置に配置する手法が見られます。
「なんとなくオシャレだから」「スタイリッシュにしたいから」という理由で、本来の目的から逸れてしまう事態は避けましょう。
SNSとの連携
採用サイトは、自由な表現方法で的確にコンテンツを求職者に届けられる反面、サイトが一度出来上がってしまうと情報の更新に手間がかかるという難点も。
そんなときこそFacebookやInstagramなどのソーシャルメディアを積極的に活用すべきです。
これらのSNSは、企業としての発信力を高めるだけでなく、情報をリアルタイムで気軽に更新することを可能にします。
求職者がサイトを再び訪れることを考えると、情報の更新性や鮮度はとても重要です。
コンテンツの例を挙げると、社員旅行などの会社行事から、メンバー同士のちょっとしたランチの風景など、様々なものがあります。
広報担当をはじめ、色々な社員に協力を求めながら、コンテンツを拡充していくとよいでしょう。
まとめ
採用サイトの目的は『自社本来の魅力を伝え、自社にとって最適な人材を採用するため』にあります。
サイトを運用する際は今一度、「どういった人に来てもらいたいのか」を明確にしなければなりません。
求職者が「この会社で働きたい!」と思うような、独自性の高いコンテンツを訴求していく必要があります。
企業が人材を選ぶのではなく、求職者に企業が選ばれる時代。
採用力を高めることは必須要件となっている今、採用サイトの役割を改めて振り返り、有効活用してみてはいかがでしょうか。