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■リフレクションとは?

人事育成分野で使用される「リフレクション」とは、個人が日々の業務や現場から一旦離れて自分の積んだ経験を“振り返る”“客観的に評価する”ことを指します。

 

「リフレクション教育」として、人材育成を目的に企業教育に取り入れている企業も多数あります。

 

このリフレクションとは、簡単に言えば過去に起こった出来事の真意を探り、その経験における自分のあり方を見つめ直すことです。

 

この振り返りを行うことで、今後同じような状況に直面した際に、より的確な対処を見いだせるよう「経験」を「知恵」に変換していく作業とも言えます。

 

リフレクションには実際には行動していないアイデア・内容を「こんな方法があったかもしれない」と言うように挙げ、その是非を考える「仮説検証」と、実際に行動した内容から新しいアイデアに焦点を当て、アイデアを取りだす「弁証法的探究」の2つの種類があります。

 

 

■リフレクションの方法

リフレクション(振り返り)を行う前提として、「起こった出来事について」「他者、周りの環境について」「自分自身について」という3点に視点を置くことが必要です。

 

視点を意識することで漠然と振り返るのではなく、意味のあるリフレクションを行うことができます。

 

また、方法についても最も多く用いられている「デービッド・コルブの経験学習モデル」や、問題に対して既存の目的や前提そのものを疑い、それらも含めて軌道修正を行う「ダブルループ学習」や、自分自身の姿を4つの窓に分割して考える「ジョハリの窓」などの方法があります。

 

今回は「デービッド・コルブの経験学習モデル」を用いて方法を確認していきます。

 

?事例の抽出

失敗体験だけではなく成功体験も振り返ることで「なぜ成功することができたのか」を振り返り、有効的に活用することができます。

 

?プロセスの分解

結果に至った自身の行動をプロセス毎に業務や経験の過程を切り分け、検証していきます。

 

?精査

客観的に精査し、それぞれ評価していきます。

 

?行動の振り返り

評価後、プロセス毎に「何ができていた」か、その他に「どのような行動の可能性」があったか考えます。

 

具体案を提示し、その行動によって結果をどんな風に変化させることができたかをあぶり出すことで、次回の行動に繋がる学びが確立されます。

 

理想と結果との「違い」に気づき、改善策を練るための行動であることに意識して振り返りを行うことが大切です。

 

 

■内省と反省の違い

一見、結果について振り返る行為として内省も反省も同様の行為に感じがちですが、異なる点を確認してみましょう。

 

反省とは基本的には誤りを正すことを目的としています。

 

結果やプロセスに対して、どこが悪かったのか自分自身の間違いについて思い出し、原因や理由について深く掘り下げていきます。

 

対して内省(リフレクション)は客観的に自分の行動を振り返り、フラットな視点で見つめることを言います。

 

反省と内省の違いは「間違い・ミス」だけにスポットを当てて振り返る点と、「客観的」に自分の行動を振り返れるかどうかという視点の違いです。

 

多くの場合振り返り=反省としがちですが、客観的な視点を意識することで「今後より一層の効果をもたらす未来志向」として、内省を行うことが可能となります。

 

 

■リフレクションの効果とメリット

そもそもリフレクションは社員自身が行う「自己評価」なので、自ら自身の行動や規範を見返し改善していくことができます。

 

第三者からの評価やストレス・外圧を受けずに済むため仕事へのモチベーションを維持・向上させることができます。

 

こうして「自分で改善していこう」という自発的な意識が高まる点もメリットの一つです。

 

企業としても、役職などを持つ人がリフレクションを行うことで個人に留まらず、チーム全体の行動規範の改善、業務の効率化に持っていけるため、チーム全体でも行動の後の振り返りに重点を置けるようになります。

 

上に立つ役職者こそリフレクションを率先して実践していくことで、企業全体の業務効率化へも繋がっていくのです。

 

 

■まとめ

業務の多くは「結果」に注視し失敗した時のみ、その原因の振り返りを行い、改善点を考えることで満足してしまっているのではないでしょうか?

確かにそこから次の改善に繋がることもあるでしょう。

しかし、それでは「成長できない反省」で終わってしまうのです。

 

成功したことも含めて自分の行動を“フラットな気持ち(客観的)”で振り返るという動作をプラスすることで、そこから新しいアイデアや異なる着眼点を見つけ、将来に繋がる「成長できる内省」へと変化できるのです。

今後「リフレクション」を企業文化として浸透させることで、さらなる業務効率化や企業成長を促していけるのではないでしょうか?

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