インターンシップへの注目は年々高まってきており、文部科学省の調査によると、約4割の企業がインターンシップを実施。

 

学生に行ったアンケートでも、文系は2015年卒46%、2016年卒では70%。

 

理系は44%から71%の学生がインターンシップに参加しており、インターンシップは就職活動の一部になったことがよく分かります。

 

内定率が上がるのは、長期インターンシップ!

参加したインターンシップの中で最もおすすめできるインターンシップを1つ選んでもらい、その企業における選考状況について聞いたアンケート(※2010年4月22日~4月30日に実施 回答数:就職活動生492名)では、内定に至った学生はインターン1日では6%だったのに対し、1週間では20%、1ヵ月では38%と受入期間が長ければ長いほど内定に至る率が高くなっています。

 

7ステップを確実に行うことが成功への近道

インターンシップの設計を行うためには、以下の7点に留意するのがポイントです。

 

1.ターゲット設定

2.仕事体感の設計

3.人・雰囲気の訴求設計

4.集客

5.選考

6.運営

7.フォロー

 

短期間のインターンシップの場合では、時間が短いことから設計が甘くなり、内定率の低さに繋がっています。

 

インターンシップに参加するための「選考」

2日以上のインターンを設ける場合には選考がある場合も多く、この選考が最終的な内定承諾人数に繋がってきています。

 

それほどインターンシップが普及していなかったときは、インターンシップ参加者であれば、ある程度の質は保証されていましたが、今やインターンへの参加率は学生の約5割。

 

通常の採用と大差ない状況になっています。

 

選考の内容にもよりますが、選考があることによって参加者の質は左右されます。

 

長期インターンシップのメリット

学生に長期に渡って業務に携わってもらうことにより、企業側と学生それぞれの理解が深まります。

 

企業側の最も大きなメリットは、優秀な学生としっかりとかかわることができることです。

 

学生に自社のことを知ってもらい、魅力のアピールに繋がります。

 

さらに、長期間仕事を任せることで、働き手として戦力になってもらえる可能性もあります。

 

働く中で、学生の能力やポテンシャルを見極められるのも大きなポイントです。

 

学生側には、実際に企業で仕事を行うことで、企業や業界について理解を深めることができます。

 

中小企業やベンチャー企業なら、トップとの距離が近いことで、直接アドバイスをもらえたり、相手の考え方に触れる機会にも繋がります。

 

長期間働くことによって仕事に対する価値観や適性を知り、将来について考えることにも役立つでしょう。

 

また、インターンシップ先の企業だけでなく、「インターンシップの経験がある」ことが採用試験で有利になることもあります。

 

このように企業側、学生側双方にメリットがあり、入社後のミスマッチを防ぐことに繋がっているのです。

 

長期インターンシップ例:ソフトバンクグループ

移動体通信事業、ブロードバンド・インフラ事業などで急成長を遂げてきたソフトバンク。

 

“ソフトバンクのありのままの姿“を理解してもらいたいという目的のもと、インターンシップを行っていると言います。

 

インターンシップを通じて「ソフトバンクは携帯電話だけではなかったんですね」という感想を持つ学生は多く、本来の姿・ビジネスモデルをより理解してもらうことに繋がっています。

 

同時に、学生にとっても「働くとはどういうことか」を知り、「自分はこれがやりたい!」と思えるものを見出せる場にしたい、という思いを持って取り組んでいます。

 

そのために必要なのは、ある程度の期間を設けた「就労体験」です。

 

営業部では、営業同行や顧客分析を行い、お客様に見せられるクオリティのプレゼン資料を作成してもらい、商品開発部では、調査分析や新規企画立案などを行ってもらいました。

 

学生一人につき、サポート社員が必ずつき、カリキュラムは社員と同等の教務実施ができることをゴールに設定し、部門ごとにプランを作成、時間単位で綿密なスケジュールを組みことで98%という高い満足度を得ています。

 

長期インターンシップ例:デロイトトーマツコンサルティング株式会社

コンサルタントが集結しコラボレートするデロイトトーマツコンサルティング(以下DTC)。

 

コンサルティングとはどんな仕事か、どんなコンサルタントがいるのかを実際に体験・交流し、DTCの文化が伝わるようなインターンシップを目指していると言います。

 

10日間の日程の中、チームごとに異なるケースワークに対して3名1組のチームを組み、それぞれ2名のコンサルタントがケースマネージャーとして付きます。

 

コンサルティングファームは戦略系、IT系、人事系など得意領域が限定的な場合がありますが、DTCでは他社と一線を画す、すべての領域で提案のできる経営コンサルティングファームです。

 

そのような違いを学生にも感じてもらうため、多様なテーマを設定し、自分で考え、より良い方向へ前進する、その繰り返しを体感できるのが10日間という日数なのです。

 

インターンシップの選考には2ヵ月かけ、慎重に行っています。

 

最終選考の面接は複数回、グループワークでやっていただき、その中でコミュニケーションスキル、コンサルタントの仕事が好きかどうかを重視しています。

 

まとめ

このように長期型のインターンシップでは、企業側・学生側双方に理解が深まり、お互いを知ることができ、ミスマッチを防ぐことにも繋がります。

 

企業側では、自社を本当の意味で理解してもらえることや、実際に体験してもらわないと分からなかった優秀な学生を知る機会になります。

 

学生側では、体験しないと分からなかった、リアルな職場を知ることができ、自分を見つめなおし、本当にやりたいこと、向いている仕事とは何なのかを考える良い機会になるでしょう。

 

これだけの内容を行うにはある程度の労力は必要ですが、その価値は十分にあるのではないでしょうか。

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