アイスブレイクのネタがなくて困っていませんか。
アイスブレイクに有効なゲーム集をご紹介します。
「新入社員がなかなか馴染めず困っている」「会議での発言をもっと活発にしてほしい」「研修参加者の意欲を引き上げたい」といったお悩みをお持ちではありませんか。
緊張感を解きほぐすアイスブレイクは、さまざまなシーンで活用されていますが、具体的な実施方法が分からない方も多いと思います。
今回は、アイスブレイクに有効なネタやゲームをご紹介していきます。
アイスブレイクとは
アイスブレイクとは、初対面の人や、あまり交流のない人たちが集まったとき、緊張を緩和させて、話しやすい雰囲気を作るために行われる手法です。
「氷を溶かす」という意味を持つアイスブレイクは、緊張して硬くなっている様子を氷に見立て、その緊張を解すことから名づけられました。
アイスブレイクの主な目的は「コミュニケーションを取りやすくすること」なので、全員が参加できて、和やかになるような話題やゲームを実施するのが望ましいです。
また、アイスブレイクは冒頭の5分~10分程度で行われることが多く、下記のようシーンで活用されています。
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打ち合わせや会議
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面接や面談
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営業や商談
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イベント
打ち合わせ・会議で有効なアイスブレイク例
普段交流の少ない人たちが集まると、緊張感が漂いませんか?
そんな雰囲気のまま打ち合わせや会議が始まっても、なかなか意見が出ず、時間だけが過ぎいくこともありますよね。
短時間で簡単にできるゲームをご紹介しますので、お試しください。
自己紹介系(実は…)
「初対面ではないが、相手のことをまだ良く知らない」というケースでは、通常の自己紹介にプラスアルファの情報を伝えましょう。
1.自己紹介
2.「実は○○なんです」というプラスアルファの情報を付け足す
シンプルすぎて「それだけ!?」と感じた人も多いと思いますが、意外と盛り上がりますよ。
「実は、めちゃくちゃ髪伸びるの早いんです」や、「実は、暗算が得意です」など、何でもOKです。
意外な一面を垣間見えることも多く、簡単なのに一気に距離が縮まります。
体操系(指の体操)
座ったまま気軽にできる指の体操です。
親指と小指を交互に入れ替えるというシンプルな動きながら、脳の動きを活発にする作用もあるので、朝や昼食後の眠気覚ましにもなります。
1.両手を軽く握って体の前に持ってくる
2.右手は親指を出し、左手は小指を出す
3.左右交互にリズムよく指を出し入れする
一見すごく簡単そうに見えますが、指がもつれて片手だけ握りっぱなしになってしまう人や、指に連動して身体全体が動いてしまう人など、奇妙な動きに盛り上がること請け合いです。
採用面接や面談の場で有効なアイスブレイク例
採用面接はどんな人でも緊張しますよね。
そんな状態でいきなり面接をスタートしても、応募者は本来の自分をアピールできず、ミスマッチの原因となります。
また、話しやすい雰囲気づくりは応募者へ好印象を与えられるため、面接官によるアイスブレイクは重要と言えます。
きどにたてかけし衣食住(木戸に立て掛けし衣食住)
アイスブレイクで使われることの多い、話題の頭文字を取ったものです。
どれも万人に共通する定番ネタなので、雑談時の参考にしてみてください。
き:季節や気候
ど:道楽(趣味)
に:ニュース
た:旅
て:テレビ
か:家庭
け:健康
し:仕事
衣:洋服
食:食べ物
住:住居
例えば、「今日は暑いですね!」「雨降ってきちゃいましたね、濡れませんでしたか?」など、にこやかに話しかけるだけでも応募者の緊張が和らぎます。
自分に似たところがあると親近感を持ちやすくなるので、ご紹介したネタをフックにして、共通点を探してみてください。
ただし、政治やスポーツ宗教などの思想に関連する話題はトラブルの元になるので、避けましょう。
面接に臨む際は、事前に「厚生労働省:公正な採用選考の基本」を確認しておくと、トラブルを回避することができます。
営業や商談時に有効なアイスブレイク例
営業や商談を有利に進めるには、相手との信頼関係を築いて、スムーズにコミュニケーションを取れる状態にする必要があります。
そのために必要な事前準備と、ビジネスシーンにふさわしいアイスブレイクを見ていきましょう。
相手をリサーチ
アイスブレイク成功のカギは『相手の趣味や関心事を話題にする』ことです。
誰でも、自分の趣味などに肯定的な反応をされたり、共通点が多かったりすると、親しみを感じますよね。
特に、好感度が結果を左右する営業や商談といったシーンでは、事前リサーチが重要となるのです。
TwitterやFacebookといったSNSなどを活用して事前に相手の情報をリサーチし、趣味や関心事を把握しましょう。
自己開示
相手との共通点を話題にする以外に、自分の情報を話す(自己開示)ことも打ち解けた雰囲気づくりには有効です。
自己開示は、『返報制の原理(何かをしてもらったら、自分も同程度のお返しを相手にしたくなるという心理効果)』が表れやすいため、心を開いた状態で話を進められます。
ただし、自己開示の情報によっては自分のイメージが悪くなる可能性があるため、ネガティブな情報が多くならないよう、注意しましょう。
共通の話題や相手を褒める
先述した『きどにたてかけし衣食住』を会話のフックとして利用する他、相手や企業を褒めましょう。
例えば、「素敵なスーツですね」「おしゃれな名刺でうらやましいです!」「御社の企業ロゴって○○を表しているのですか?面白いですね!」など、好感を伝えると緊張が和らぎます。
イベントなどの大人数がいる場合に有効なアイスブレイク例
研修やセミナー、イベントなどのたくさん人が集まるシーンにも、参加者の意欲を引き出す目的で、アイスブレイクが活用されています。
ここでは、大人数が集まったときに使えるアイスブレイクのゲームをご紹介します。
第一印象ゲーム
発表された第一印象から誰のことを言っているのか当てるゲームです。
1.数名の写真を配ります
2.その中から1名を指定
3.その人の第一印象を3つ箇条書きします
4.箇条書きした印象を発表します
とてもシンプルなルールですが、ドキドキ感があって結構盛り上がりますよ。
このゲームは、外見の特徴を書いてしまうとすぐに分かってしまうので、「第一印象」を書いてもらいましょう。
1本の鉛筆
1本の鉛筆を数名で持ち、1枚の紙に太陽、雲、花、家、道(絵のテーマは何でも構いません)を無言で描いていくゲームです。
1.2~4名のグループを作ります
2.1グループにつき1本の鉛筆と1枚の紙を配ります
3.1本の鉛筆をグループ全員で持ちます
4.発表したお題の絵を無言で描きます
「絵を描き終えるまで会話は禁止」なので、言語以外でコミュニケーションを取り合い、互いに協力することが上手に描くポイントです。
同じテーマでもグループによって違いが出るため、グループごとに発表するのも良いでしょう。
1分時計
時計を見ずにカウントし、1分経った時点で手を挙げて司会者に知らせるゲームで、最もタイムの近い人が勝ちです。
1.参加者に目を閉じてもらいます
2.司会者は全員目を閉じているか確認し、スタートを告げます
3.参加者は1分経った時点で手を挙げて知らせます
最初に手を挙げた人は何秒だったのか発表したり、それぞれ何秒で手を挙げたか発表したりするのも良いでしょう。
簡単にできますが、意外と盛り上がるのでおすすめです。
アイスブレイク実施時の注意点
アイスブレイクは相手との関係を良好にできる一方、「ダラダラ長引いてしまう」などの問題があり、否定的な意見を持つ人もいます。
アイスブレイク実施時の注意点を把握して、最大限の効果を引き出しましょう。
短時間で終わらせる
アイスブレイクは冒頭で行われることが多いですが、そのまま雑談に流れやすいため、短時間で切り上げるよう時間配分に注意が必要です。
「5~10分まで」など、あらかじめアイスブレイクの時間を決めておき、和やかな雰囲気になったタイミングで本題へ切り替えてください。
ケースごとに内容を選ぶ
アイスブレイクを行う際、シーンや参加人数、参加者層を考慮して実施する内容を選ぶ必要があります。
例えば、商談などのビジネスシーンにゲームは相応しくありませんし、参加人数が増えるほどゲーム要素の強いものが盛り上がります。
また、特定の人にしか分からないものだと、かえって場の雰囲気が悪くなり、アイスブレイクの意味がありません。
ビジネスシーンに合わせたアイスブレイクを実践してみましょう!
緊張を解きほぐして相手との関係を良好にしてくれるアイスブレイクは、営業や商談、会議、採用、研修など幅広い場面で活用されています。
「そんなことをしている時間はない」と考える方もいると思いますが、関係性の構築は仕事を円滑に進めるために重要な役割を果たしており、そのひと手間で成果が変わることも多々あります。
この記事を参考に、ビジネスシーンに合わせたアイスブレイクを実施してみてはいかがでしょうか。