急きょ面接官をすることになってしまった方、採用判断に自信のない方などこの記事をご覧になる方は面接について悩んでいらっしゃるかと思います。

 

会社に迎え入れる方を選ぶのは責任も重いですし、合否の判断が正しいのか不安になりますよね。

 

初めて面接官をする方は、尚更悩んでしまいますね。

 

恐らく応募者の方よりも緊張するのではないでしょうか。

 

この記事では、面接官として注意しておきたいポイントなどをご紹介していきます。

 

面接官の与える印象

ほとんどの場合、応募者にとって面接官は初めて“直接接触する会社の人”です。

 

つまり、面接官は会社そのものを表すと言っても過言ではありません。

 

面接官の対応次第で入社を決定する応募者は実に多くいらっしゃいます。

 

期待を膨らませて面接に行っても対応が悪いと志望度が下がってしまいます。

 

下記は面接官に悪い印象を感じた対応の一例です。

 

印象の悪い対応

・面接に遅刻する

・面接中に携帯をいじる

・態度が横柄

・他社の悪口を言う

・目を合わせない

・清潔感がない

・否定的な言動が多い…など

 

こうして見ると基本的なマナーとして当然なものばかりですね。

 

面接は、応募者を選ぶ場でもありますが、応募者もまた会社を選んでいるのです。

 

応募者に対して好印象を与えると面接辞退や内定辞退を減らすことにも繋がりますので、面接官の方は誠実な対応をするよう心がけましょう。

 

 

面接官として心得ておきたい3つのポイント

リラックスできる雰囲気

ご自身が面接された時のことを思い浮かべてみてください。

 

圧迫感のある面接、嫌な気持ちになりませんでしたか?

 

ストレス耐性を測る意味で圧迫面接を行う場合もあるかとは思いますが、辞退されてしまっては意味がありません。

 

応募者は多かれ少なかれ、皆緊張しています。

 

面接官は笑顔で誠実な対応を心掛けましょう。

 

質問はわかりやすく

面接で戸惑う質問をされたという声はよく聞かれます。

 

例えば「当社についてどう思いますか」などの問いかけは、漠然としすぎて質問の意図が分からず、応募者は答えに困ります。

 

漠然とした質問だと曖昧な回答や聞きたいことと違う内容が返ってくる可能性が高くなり、評価しづらくなってしまうため、かわりやすい質問を意識しましょう。

 

相手の話に傾聴する

“聞き上手は話し上手”とはよく言ったものですね。

 

コミュニケーションは相手の話を聞くことから始まります。

 

きちんと話を聞いている人ほど誠実な印象を受けますよね。

 

紙面にばかり目を落としていて、あまり視線の合わない面接官は意外と多いのです。

 

少し意識的に視線を合わせて相槌を打つと、「話を聞いてくれている」と好印象を持たれます。

 

応募者のホンネを引き出すには雰囲気づくりが重要

緊張している状態では、応募者のホンネはなかなか引き出せません。

 

先述しているように応募者の緊張を解きほぐすには雰囲気づくりが肝要です。

 

ここでは、雰囲気づくりのポイントをご紹介していきますので、ご参考にしてください。

 

メラビアンの法則

メラビアンの法則をご存知でしょうか?

 

人は“第一印象を出会って数秒で決めている”というもので、一度印象が決まるとその後変化させるのは難しいとされています。

 

第一印象を決める要素は視覚55%・聴覚38%・言語7%で、半分以上は見た目の情報から決定されます。

 

笑顔で出迎え、声のトーンや話し方を意識すると応募者へ好印象を与えられるということですね。

 

アイスブレイクでアップ

アイスブレイクは面接前の準備運動のようなもの。

 

リラックスして面接に臨めるように、気楽な質問をすると緊張が和らぎます。

 

相手と共通点があると親しみを感じやすくなるので、履歴書などをじっくり読み込んでおくと会話のきっかけになりますね。

 

あまり共通の話題が見つからなくても、天気の話や会社に来た経路など簡単な話題から始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

面接官の注意点

タブーに要注意

厚生労働省では、“採用選考時に配慮すべき事項”が明記されています。

 

本人に責任のない事項や本来自由であるべき事項を訪ねると就職差別につながる恐れがありますので、下記の点に注意してください。

 

1.本籍地・出生地に関すること

2.家族に関すること(職業・続柄・健康・地位・学歴・収入・資産など)

3.住宅状況に関すること(間取り・部屋数・住宅の種類・近隣施設など)

4.生活環境・家庭環境などに関すること

5.宗教に関すること

6.支持政党に関すること

7.人生観・生活信条などに関すること

8.尊敬する人物に関すること

9.思想に関すること

10.労働組合・学生運動など社会運動に関すること

11.購買新聞・雑誌・愛読書などに関すること

 

こうして見てみると、アイスブレイクでうっかり質問してしまいそうなものもありますね。

 

 

また、面接は事前準備がカギとなりますので、下記の点についても忘れずチェックしておくと安心です。

 

求める人物像の明確化

事前に欲しい人材明確に設定しておくことで、ミスマッチを防ぐことができます。

 

人物像の設定は最も重要な点ですので、決裁者と意思を統一しておきましょう。

 

質問内容をリストアップ

応募者を見極めるための質問内容をリストアップしていきます。

 

事前に履歴書などを読み込んでおくと聞き逃し防止やトラブル回避にも繋がります。

 

 

まとめ

初めて面接官をされる方の心得と注意点をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

応募者のホンネを引き出すには、話しやすい雰囲気づくりが欠かせませんね。

 

面接官もまた、応募者に選ばれていることを忘れてはいけません。

 

笑顔と誠実な対応をして、ファンを作りましょう。

 

入社の理由は「面接官の対応が良かったから」という方も意外と多いものです。

 

良い人材との縁は、良い面接から始まるのではないでしょうか。

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