面接の辞退や当日のドタキャンにお悩みの方は多いのではないでしょうか。

 

特にドタキャンされてしまうと、面接にかけた時間や労力が無駄になってしまうため、なるべく避けたいですよね。

 

企業側でしっかりと対策をすることで、ある程度の面接辞退は防げるようになるかもしれません。

 

今回は、面接辞退の実態やその理由から、どのように対策すれば防げるのかについて解説していきます。

 

面接辞退・ドタキャンの実態とは

面接を辞退される、当日になってドタキャンされるといったことはどの企業様でも経験があると思います。

 

転職者に聞いた面接辞退の実態についてみていきましょう。

 

以下が、面接辞退の経験があるかどうか、そして何社辞退したのかを調査した結果です。

 


出典:人事のミカタ「約4800人の転職者に聞く、面接前の辞退経験とその理由とは?」

 

まず、転職者の約半数が面接辞退の経験があります。

 

さらにその中でも、約半数が複数社の面接を辞退しているとのことでした。

 

特に9%もの人が6社以上の面接を辞退していると回答していることから、面接を辞退することに対する意識の低さ見受けられますね。

 

では、どのタイミングで面接辞退を決定するのでしょうか。

 

以下は、転職者に聞いた面接辞退を決めるタイミングに関する調査結果です。

 


出典:人事のミカタ「約4800人の転職者に聞く、面接前の辞退経験とその理由とは?」

 

一番多いのが、書類選考を通って面接の連絡が来てから面接前日までとなっています。

 

しかし、特に注目していただきたいのが、面接当日に面接を辞退、つまりドタキャンをする人が約14%もいるという事実です。

 

社会人としてドタキャンをするのはもちろんよくないことですが、実際にはこれだけの割合の人がドタキャンをしてしまっているのが現状なのです。

 

面接辞退で企業に与える影響とは

面接辞退をされてしまうと企業にも少なからず損失が出てしまいます。

 

では、具体的にどのような損失が考えられるのかを見ていきましょう。

 

採用対象の人材が減ってしまう

単純に応募者が減ってしまうので、採用候補が減ってしまいます。

 

また、応募数で目標を決めていた場合、再度応募者を集め直さなくてはいけなくなってしまいます。

 

最低限の人数が採用できそうだと思っていても相次ぐ面接辞退で予定が大幅に狂ってしまうなんて経験をした人事の方も多いのではないでしょうか。

 

採用コストが上がってしまう

再度募集をかけることになれば求人広告費が、面接の準備をしていればその準備にかかった人件費が無駄になってしまいます。

 

面接の調整にかけた時間も無駄になってしまうため、必然的に採用コストが上がってしまうでしょう。

 

なぜ面接を辞退・ドタキャンをするのか

多くの転職者が面接辞退の経験があるという結果を見てきましたが、なぜ事態をするのでしょうか。

 

面接辞退を防ぐためにもまずは理由を知る必要があります。

 

面接辞退を決定するタイミングごとに、なぜ面接辞退をするのかを見ていきましょう。

 

まずは、面接の連絡を受け取るまでに辞退を決める理由です。

 


出典:人事のミカタ「約4800人の転職者に聞く、面接前の辞退経験とその理由とは?」

 

一番多いのは仕事内容や条件が希望と異なると判断したケースで、約半数を占めています。

 

興味尾ある企業を一通り応募するものの、書類選考期間中に再度応募企業を見直し、再考していることが多いようです。

 

再考時にネットの悪い評判を見てしまった場合も辞退の理由になりますね。

 

また、優秀な人材は複数の企業に応募・選考しているケースが多いため、先に決まった企業があった場合は辞退してしまうようです。

 

次に、面接前日までに辞退を決める理由についてみてみましょう。

 


出典:人事のミカタ「約4800人の転職者に聞く、面接前の辞退経験とその理由とは?」

 

上位3つは面接の連絡受け取り前に辞退する理由と同じ結果となりました。

 

ここで注目なのが、面接が決定してからその企業で働く自信がなくなり辞退しているケースです。

 

応募時は興味がある企業として候補にあるものの、いざ面接となってから考え直すことがあるようです。

 

また、面接までの人事の対応も辞退する理由として多く挙げられています。

 

その他の中には、深夜の時間帯や祝日に連絡がきたことに対して不安を覚えて辞退したという理由もあるため、転職者とのやり取りの時点からすでに選考は始まっていると考えて慎重に対応する必要がありそうですね。

 

最後に、面接当日にドタキャンしてしまう理由をみてみましょう。

 


出典:人事のミカタ「約4800人の転職者に聞く、面接前の辞退経験とその理由とは?」

 

一番の理由は他二つと同様に、再考し希望と異なる条件と仕事内容であったことでした。

 

特徴的なのが、理由の中に「体調不良・事故」や他の用意ができたといったある種しょうがない理由が含まれていることです。

 

しかし、面接の再調整こともできるはずなのに辞退をするという結果になっているようです。

 

おそらく売り手市場の中で、複数企業への応募をしている点で1社の応募に対する重要度が下がっているのかもしれませんね。

 

また、「面接に行くのが面倒」、「書類の準備が手間」といった社会人としては考えられない理由もあり、そもそもの入社意欲を疑うような結果も出ています。

 

面接辞退・ドタキャンの対策方法

面接を辞退する理由がわかったところで、これらの辞退者をなるべく防ぐためにできる対策をいくつかご紹介していきます。

 

面接回数を減らす

面接回数が多いと求職者は面接を面倒だと感じてしまいます。

 

興味のある企業であれば面倒でも面接に行くと思いますが、興味が薄い場合は面接辞退につながりやすいです。

 

興味の薄い求職者であっても一度話をすることで興味を持ってくれる可能性もあるため、そういった層も獲得したい場合は面接回数を減らして応募へのハードルを下げることで面接辞退を防ぐ効果が期待できます。

 

連絡スピードを早くする

辞退する理由として対応が遅いというのがあります。

 

前項でも説明している通り、複数企業に応募をしているケースが多く、その場合対応の遅れが面接辞退にもつながってしまいます。

 

求職者から応募や連絡があった場合はなるべく早い対応を心掛けると良いでしょう。

 

丁寧な対応を心掛ける

面接設定時の対応は意外と求職者に見られています。

 

対応する人事の方は自分が企業の顔となっている自覚を持ち、丁寧に対応するようにしましょう。

 

対応時の印象が悪いとそれだけで面接辞退につながってしまいます。

 

遅い時間や休日の連絡を避ける

あまりに遅い時間や営業日外に連絡をしてしまうと、求職者は自分もそれだけ働かされてしまうのではないかという不安を抱いてしまいます。

 

緊急でない限りはなるべく常識ある範囲の時間帯に連絡をするようにしましょう。

 

面接日程は複数提案する

日程が合わないと面接辞退につながってしまう可能性があります。

 

なるべく柔軟な対応ができるよう最初に提案する日程も複数用意するようにしましょう。

 

また、提案した日時以外でも対応可能である旨を書いておけば自体につながる可能性も減らすことができます。

 

面接前日までにもコミュニケーションを怠らない

面接前の求職者は不安や緊張を抱いている可能性が高いです。

 

そのせいで実際に働いていく自信がなくなり、面接辞退につながってしまっているケースもあります。

 

面接で話せばいいと思ってコミュニケーションを怠ることなく、電話で事前に話したり、面接前に不安なことを聞いておくなどの対応をすることで、少しでも不安を解消してあげると面接辞退も減らせるでしょう。

 

オンラインでの0.5次面接を導入する

面接を面倒に思ってしまう理由としては、企業まで赴かなくてはいけないということが考えられます。

 

1次面接を始める前にオンライン面接で雑談をメインとした軽めの面接を挟むことで、まだ興味が薄い求職者にも面接のハードルを下げて参加してもらうことができます。

 

また、実際に会う前にふるいにかけることができるため、本当に入社したいと思っているまたは、入社してほしいと思っている人に絞って面接ができるため、無駄に時間をかけなくて済むというメリットもあります。

 

オンライン面接についてもっと詳しく知りたい方は「オンライン面接とは?効果的なやり方やおすすめのツールもご紹介!」をご覧ください。

 

面接辞退を防いで採用成功!

面接辞退は対策を講じても完全に防ぐことは難しいです。

 

しかし、適切な対策を行うことで、本来採用できたはずの優秀な人材を逃さないようにすることが大切なのです。

 

どうしようもなくない面接辞退者を防ぐためにも、今回ご紹介した対策を試してみてくださいね。

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