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■面接前にしておくべき準備とは

(1)面接官同士の意識の共有

面接の合否は面接官個人の好みで決めるものではないため、基本的には複数名で行うのが理想的と言えます。

 

その場合、面接官同士で意見が食い違うこともあるため、事前に面接官同士で評価基準を明確にし、共有しておくことが大切です。

 

ただし、ここで気を付けなければいけないのは、評価基準に頼りすぎないことです。

 

評価基準に達していなかった場合でも、面接後に面接官同士で話し合いの場を設けましょう。

 

さらに、専門職などの募集の場合は、人事や役職者だけではなく、配属先となる部署の社員を同席させると、業務を細かく説明でき、応募者の能力と実際の仕事のギャップを埋め、ミスマッチを防止できます。

 

また、あなたの面接を通過した際には、次の面接官に情報を共有しておけば、次の面接もスムーズに進むでしょう。

 

(2)履歴書・職務経歴書の確認

事前に応募者情報をしっかりと頭に入れておくこともポイントです。

 

面接中にこちらから質問したい事項を用意しておくと、面接はスムーズに進みます。

 

特に、ブランクがある、就業期間が短いなどの経歴をお持ちの応募者に対しては、その部分を意識してヒアリングすることで、経歴詐称などにも気付くことができます。

 

なお、応募書類を面接時に持参してもらう企業の場合は、面接前に適性検査や簡単な会社説明を行うなどし、その間に応募書類を読み込むという方法もあります。

 

(3)場所の準備

最も最適なのは静かな個室ですが、オフィスなどをパーテーションで区切って行う場合は注意が必要です。

 

この場合、オフィスで働く従業員に事前に面接時間を共有し、静かにしてもらう企業も多いですが、個人的な情報をアピールする面接においては、静かすぎると応募者が発言を躊躇してしまう可能性も考えられます。

 

会社によって差はありますが、適度に賑やかな環境で面接を行うのが理想と言えます。

 

 

■応募者に好印象を与えて、本来の姿を引き出す

面接にある程度の緊張感は必要ですが、あまりにお堅い雰囲気では、応募者は魅力を存分にアピールできません。

 

お互いの緊張をほぐすために、先に面接官の方から自己紹介をしたり、自己紹介後は、合否に関係がないような質問から始めるのも効果的です。

 

【質問例】

「本日はどのように来社いただいたのですか?」
「雨は降っていましたか?」
「昨晩はよくお眠りになられましたか?」

 

など、誰にでもとっつきやすいようなネタが良いでしょう。

 

また、応募者から多くの情報を引き出すために最も効果的なのは”傾聴”です。

 

話を聞きながらしっかりと頷いたり、「興味深いですね」など、その都度、意識してリアクションをすることで、話がはずみやすくなります。

 

同時に、「自分に興味を持って真摯に話を聞いてくれている」という印象を与え、応募者の志望意欲の向上にも繋がります。

 

 

■見極めたいポイントを引き出す質問例

面接官が、応募者に対して知るべきポイントは大きく分けて、「人間性・価値観」「能力・経歴」「志望意欲」の3つです。

 

この項では、それらを引き出すために効果的な質問例をご紹介します。

 

【人間性・価値観を引き出す質問例】

学歴や前職など優秀な経歴をお持ちの方でも、人間性や価値観が会社、配属先の風土に合わない可能性もあります。

 

仕事に対する考え方や、プライベートにおける人間性などを確認する方法をご紹介します。

 

<質問1>「過去に何かの目標に向かって努力したことはありますか?」

応募者がどの程度の課題を目標として掲げるのか、またそれをクリアするために、どういった方法で努力するタイプなのかを確認することができます。

 

仕事だけではなく、趣味、学業など多角的に質問すると、よりその方の人間性が見えやすくなります。

 

<質問2>「プライベートのご友人は、あなたのことをどんな性格だと思っているでしょうか?」

本人が認知している性格ではなく、第三者からの評価を聞くことがポイントです。

プライベートでの交友関係や、付き合い方などを引き出すことができ、応募者の”素の人間性”が見えやすくなります。

 

あわせて、「職場の上司にはどう思われているか」を聞くと、より効果的です。

 

<質問3>「職場で、ストレスに感じていた(いる)ことはありますか?また、それは何でしたか?」

応募者がどんなことにストレスを感じるタイプか、また、働き方に対する価値観などを引き出すことができます。

 

同時に、自社の風土や雰囲気にマッチしているかを確認しましょう。

 

 

【経歴・能力を確かめる質問例】

履歴書や職務経歴書だけでは見えない部分を深堀するために効果的な質問をご紹介します。

 

<質問1>「ブランクがありますが、どうしてですか?」

経歴詐称など、応募書類の真偽を確認するための質問です。

また、長期に渡って1つの企業に勤めていた方には、退職時に担当していたポジションに付くまでのステップアップの経緯などを確認すると、経歴の整合性が取れやすくなります。

 

<質問2>「これまでの業務において、最も苦労したことは何ですか?」

この質問を行うことで、業務の手順や注意点など具体的な部分を掘り下げることができ、経歴の真偽を見破りやすくなります。

 

と同時に、その方の業務への理解度、能力の高さを確認することもできます。

 

 

【志望意欲を確かめる質問例】

そもそも入社意欲に問題があっては、入社後に短期間で離職する可能性もあります。

王道の志望理由を聞く以外にも、下記の質問をすると、意欲をより確認しやすくなります。

 

<質問1>「当社についてどのようなイメージをお持ちですか?」

応募者の面接への事前準備度合いは、そのまま意欲として捉えることができます。

イメージという言葉を使い、ざっくりとした質問をすることで、事前にどの程度調べてきているか、そして応募者がどの部分を最も魅力に思っているのかを幅広く確認することができます。

 

<質問2>「弊社があなたに提供できて、前の職場が提供できなかったものは何ですか?」

前職の会社と比較することで、応募者が自社に何を期待しているのかを把握することができます。

 

同時に、前職ではなぜそれができなかったか、なぜ自社ならできると感じているのかを確認するとより自社への熱意を確認することができます。

 

 

◎回答に対して、さらに質問を重ねるのが効果的

面接者は、よくされる質問に対しては答えを準備している場合がほとんどです。

 

一問一答形式ではなく、応募者の回答に対して「それはなぜですか?」「それって○○ですよね?」など、さらに質問を重ねることで、応募者の論理性や話の整合性、コミュニケーションスキルを量ることができます。

 

 

■逆質問から読み取れる応募者との相性

面接の最後に行うことの多い逆質問は、自由度が高いことから「応募者の性格が表れやすい」と言われています。

 

ただし、逆質問は面接においてほとんど一般的となっているため、定型的な質問が多くなっているのが現実です。

 

しかしその中でも、逆質問の選び方から応募者と自社の相性を読み取ることができます。

 

例えば、やる気をアピールするために、教育環境や新人へのサポート体制を聞く質問が多くありますが、従業員個々が主体的に成長する風土がある会社や、即戦力としての採用を行う会社の場合は、相性が良いとは言えません。

 

また、応募者の向上意欲が高く「入社早期からチームを率いることができるか」という質問があっても、配属先のポストが固定化しているような会社では、これも相性が良いとは言えませんね。

 

このように、応募者が自社のどの点に注目しているか、そしてそれが自社とマッチしているかを確認するために逆質問は最適です。

 

 

■まとめ

応募者にとって、面接は緊張していてあたりまえです。

 

時には評価と直接関係ないような話をしたりと、双方向がコミュニケーションをとれるようなリラックスした雰囲気を作ることで、応募者から思いもよらぬ情報を引きだすことができます。

 

面接のコツやノウハウがいまいちわからないという方はもちろん、これまで多くの面接を担当してきた方も、是非この記事を参考にして、採用の”精度”を上げてみてはいかがでしょうか。

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