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■圧迫面接を経験したことのある人は多い

就活を経験した1~3年目の社会人212人に対して、リクルートが実施したアンケートによると、就活中に圧迫面接を経験したことがある人は63.7%にも上ることが分かりました。

 

そのアンケートによると何度も「不機嫌な態度で接された」「大声で怒鳴られた」「態度が横柄だった」といったものや、「何度も『なぜ?』と聞かれた」「意見を否定してきた」といった受け答えに関するものが多くみられ、面接でどのような対応をすると「圧迫面接」と感じるかが浮き彫りになった結果となりました。

 

もちろん、中には学生が誤解しているケースもありますが、初対面の人同士が話をする場所としてマナーや応対が不十分だったことに起因するケースも少なからずあり、面接担当者が意図しない部分で「圧迫面接」と感じている場合も多いようです。

 

 

■圧迫面接をする必要はある?

そもそも、企業として圧迫面接を行うメリットはあるのでしょうか?

 

圧迫面接を実施する理由として「ストレス耐性を確認するため」であったり、「理不尽な主張・発言にどう対応していくかを見るため」という内容をよく耳にします。

 

これらの根幹は、メンタル的にタフな人材が欲しいという企業の思惑があり、一部の採用担当者や経営者からは圧迫面接を実施して良い人材が採用できたという実例もあがっています。

 

しかし、本来人材の精神力やストレス耐性などは、本人の経歴、これまで取り組んできた仕事などから総合的に鑑みることである程度判断することができます。

 

また、前述したような面接を通じて、本当に精神的にタフな人材が採用できるかという点においても、一度の面接でストレス耐性を正確に推し量ることは困難ですので、圧迫面接がメンタルの強い人材を採用する手段として合理的かといわれると疑問を呈せざるを得ません。

 

 

■圧迫面接が理由で辞退されることも…

求職者の立場から考えてみれば、「横柄な態度をとってきた面接官のいる会社で働きたくない。」と思うのは当然な心理です。

 

特に売り手市場と言われている現在の採用シーンにおいては、求職者側の選択肢も増えていますので、圧迫面接が原因で選考を辞退される可能性は十分に考えられます。

 

また、会社の評判を集めている情報サイトなどに投稿されてしまい、会社の評判を大きく下げてしまうことにもつながりかねません。

 

特に採用に与える影響は甚大で、実際にリクルートワークス研究所が2017年に実施した調査でも、圧迫面接があるとの噂を見聞きした時点で、27.9%の学生が絶対に就職しないという結果が出ています。

 

圧迫面接を実施した結果、内定辞退者が続発し、人員確保のために慌てて人材を採用するというような事態になってしまうと組織力の低下を招きかねません。

 

このように、メリットに対して圧倒的にデメリットの多い圧迫面接は、昨今の採用シーンでは得策ではないと言えます。

 

 

■圧迫面接だと思われる言動

では、実際求職者はどのような言動を通じて「圧迫面接」だと感じるのでしょうか。

 

いくつかの例をピックアップしてみました。

 

(1)質問をとことん深堀りしてくる。

求職者の回答に対して、すぐに「なぜ?」「どうして?」と繰り返すと、求職者側からは回答に不備があり、詰問されているのではと感じてしまいます。

深堀を繰り返すことで自信を失ってしまい、自分の強みがアピールできなくなってしまうと、結果として良い人材かどうかの見極めも難しくなります。

聞き方や聞くタイミングなど、配慮が必要です。

 

(2)面接官が無表情

求職者がどんなに自分をアピールしても、面接担当者が興味のなさそうな顔をしているケースも圧迫面接と感じられがちです。
中には、無表情に加え、腕時計をみたり、頬杖をついたり、あからさまに興味のない態度を示す面接官もいます。
こういう態度で接すると、求職者側から「自分の話を聞いてくれない」と思われてしまいます。

 

(3)質問のペースが速い

求職者に考える時間を与えず、矢継ぎ早に質問を繰り返していくのも注意が必要です。
限られた時間の中で、たくさんのことを聞きたいという気持ちもわかりますが、求職者のペースに合わせながら時間をかけてゆっくり聞き出していくことも、圧迫面接と思われないためのポイントです。

 

(4)否定的な発言が多い

求職者が自分の考えを話している時に、その発言を否定するような応対を繰り返すことも、求職者の自信を奪ってしまう行為に繋がります。
ましてや、ほとんどの回答が否定的だと、また否定されるのかという不安な気持ちを抱えながら面接を続けることになります。

上記のような例は、面接官が意図していなくても求職者に対して行ってしまっていることもあります。
圧迫面接ととらえられないよう、言動には細心の注意を払って、面接に臨みましょう。

 

 

■まとめ

売り手市場が続いている昨今の採用市場。
企業側にどんな意図があったとしても、求職者にとってはマイナスの印象にしかならず、圧迫面接がもたらす恩恵は極めて少ないと言わざるを得ません。
求職者と面接担当者のみで行われる特別な状況だからこそ、礼節、マナーを大切にして、印象の良い面接を行うように心がけてください。

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